新春の十日えびすの、縁起物のさらえ(熊手)や箕につけるえびす面作りや吉兆の組み立てをされている宝塚市大原野にあるえびすしまだ作業所>>へお邪魔してきた。
えびす・大黒などのお面の絵付けもまさに追い込み。
大小様々なサイズのえびす・大黒のお面に彩色の筆を動かし続ける。
「十日戎が終わってしばらくお休みしたら、また次の年の絵付けが始まっていきます。一年にどれほどのお顔を描いていることになるんでしょうね??」
石膏の型で粘土を成形し、天日干しから素焼きを経てやっと最後のお面の絵付けの工程になる。
取材に行った日も、えべっさんのお顔の色に塗られて陰干しされている面が、静かに順番を待っている。
その横の部屋の中では、使い慣れた筆を持って無心に筆を運んでいく人たちがいた。
「同じ型の面でも描く人によって微妙に筆遣いが違いますので、やはり自分の描いたお面はわかりますね(^_−)−☆」
絵付けは最初から最後までを一人が担う。
赤や白、黒、ピンク、肌色、ブルー、金・・・顔料と筆を使い分けながら順に描いていく。
左右均等に、そして全体のバランスを取るのが一番気を使うという。
使い込んだお顔の髭用の筆 この筆を作り上げるのも熟練の技
ここでは、えびす神社の総本山の西宮神社だけでなく、全国各地のえびす神社へ出荷するための吉兆の組み立てもしている。
別の部屋ではまさにラストスパート。
神社によって形も大きさも、付ける物も付け方も変わる注文は注意も必要だし時間との戦いにもなるが、福を作る作業は楽しい♪♪