甲山の自然の中にある『アガペ大鶴美術館』

アガペ大鶴美術館

「病院と教会と美術館を造り、心のオアシスを創りたい。」という大鶴昇理事長の思いで創設された『アガペ大鶴美術館』も 9月13日で2周年を迎える。
s-img_1423

病院と併設された美術館ということで、普通の美術館よりすこし敷居が高くなる気もするが1/10スケールの日光東照宮社殿模型が新しく展示されたと聞き訪ねてみた。
アガペ大鶴美術館 アガペ大鶴美術館
建物は大鶴理事長の思いを原画に起こした画家の伊勢昌史さんのデザインを基に、壁にタイルでモザイク画を施した4階建て。
その一階に、この7月から展示が始まった「大正の左甚五郎」と称された滑川市の仏師、10代 長谷川喜十郎(1877~1935)作の日光東照宮の1/10スケールの模型が飾られている。この長谷川喜十郎氏は生涯に4つの日光東照宮社殿模型を作ったといわれる。ここにあるのは最後の遺作で一部未完成のものとはなっているが、大迫力で迫ってくる。
アガペ大鶴美術館
ここの美術館は象牙彫刻の作品が多いのが特徴だが、4階には日本象牙彫刻作家・清水信生氏の高度な技術で彫り上げられた数々の「マリア像」や「最後の晩餐」「ピエタ」などをモチーフにした宗教的な作品も見ごたえがある。

中国美術品がお好きな方は、ぜひ3階に!!
鮮やかな『松齢鶴寿三折屏風』に出迎えられ、様々な硯や景徳鎮の磁器類などを楽しんでほしい。珍しい天然石の収集も見事。
アガペ大鶴美術館 アガペ大鶴美術館
アガペ大鶴美術館 アガペ大鶴美術館

2階は日本美術品が並ぶ。
なんと火縄銃や大砲があるかと思えば、ローライ社の二眼レフカメラ、スイス製の教会時計など貴重な品が並ぶ。カメラは今でも使えるものも多く、そのカメラで写された写真が休憩室に展示されている。
書の好きな方にとっては垂涎物の正岡子規や夏目漱石、木戸孝允や大久保利通・西郷隆盛の直筆の掛け軸もありゆっくり楽しめる。
アガペ大鶴美術館 アガペ大鶴美術館
アガペ大鶴美術館 アガペ大鶴美術館

理事長のお父様が歯科医だったということもあり、古い医療器具なども並んでいて展示品はバラエティに富んでいる。

展示物によってはガラスケースに入っていないものも多く、間近で見れて、静かに作品が楽しめる場所となっている。
<毎年、11月19日・20日は無料開放>

所在地:兵庫県西宮市 甲山町53番地4号
※阪神バス 鷲林寺線(東回り・西回り)甲山墓園下車すぐ
※阪急バス 甲山墓園行または 五ヶ池行乗場 甲山墓園下車すぐ
電 話:0798-73-5111
休館日:毎週火曜日(祝祭日の場合は翌平日)年末年始
    不定期に展示替期間で休館することがあります。
開館時間:10:00~17:00

投稿日時 : 2016-09-17 13:46:06

更新日時 : 2024-04-07 11:38:54

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

西宮流のメールマガジン 購読無料

西宮流のメールマガジン

新着・おすすめ記事や
プレゼント情報が届きます。
ぜひご登録くださいね。

» メルマガ登録の説明

こちらの記事もおすすめです

西宮流 (にしのみやスタイル) の新着記事