国際的に活躍されているグラスアーティストの三浦啓子さんの目神山の工房で、まちたび博の体験プログラムがあった。
ステンドグラスのなかでも独自の「ロクレール」という技法を確立された三浦さんのグラスアートは 普通のステンドグラスとは一線を画す。分厚いガラスをハンマーで割り、エポキシ樹脂でそのガラスを繋ぎ合わせていく大胆な、力強い作品は、西宮市内でもアンネのバラ教会や大手前大学、高須公民館、武庫川団地のバス停などでも見ることが出来る。
今日は15センチ角のプレート作りに挑戦した。
三浦さんや久下さんのご説明に緊張した面持ちで耳を傾ける。机の上には普段使い慣れない道具が並んでいた。
三浦啓子さんの作品作りの過程を撮影したビデオをみて、まずはイメージを膨らませる。
今日のためにすでにデザインを決めてきている人、決めかねている人。
参加者の一人一人から作りたいイメージを聞きながら、 「いいわね~!!素晴らしい発想ね~!」と声を掛けながら、三浦さん自らがデッサンの筆を取り、細かくアドバイスされる。
バラ、ユリ、葉っぱ、アジサイ、ぶどう、鳥取の砂丘、甲山のある風景、青い鳥、カメ、ウサギ・・・・様々なデザイン画が展開されていく。
自分のイメージするガラスを選び スタッフの説明でガラスをハンマーで割るのが、これまた難しい!!
三浦さんやスタッフが楽々と割るのが、まるでマジックのようにさえ感じられるほど、思ったとおりに割れない。
四角いガラスを、自分の必要な大きさに大まかに割り、そこからまたデザインに合わせて細かく削っていく作業が午前中いっぱい続いた。足元にはキラキラ光るガラスの破片の山が出来ていく。
「こんなに小さいのを作るのに、大きなガラスを割って申しわけないような気がして・・・・・」と参加者。
「芸術なんて、もったいないなんて思ってたらできないものです。。。。」と三浦さんは笑う。
デザインのとおりに割ったガラスを四角い木の枠に入れて、ガラスの表面に透明の樹脂を塗っていく。
お弁当箱に詰めていく見たいね・・・と言う声が聞こえてきた。ガラスとガラスの隙間に砂を入れる。
そして、いよいよ最後の工程。黒~いエポキシ樹脂を、これまたガラスとガラスの間に入れていく。思ったより大量の樹脂が詰め込まれていく。みな無言で集中しているのが伝わる。
朝の10時からお弁当を持参して、6時間に及ぶグラスアート作り。
この後、約2週間で それぞれの手元にわたるようだ。実際に完成して光を感じた時、また今日の体験を思い出すことだろう。
三浦啓子さんとスタッフへの感謝の拍手で終わった。
西宮まちたび博・・・まだまだ楽しいプログラム展開中です。詳しくはこちらで⇒
(まちたび博のお申込み方法は、ローソンチケットと主催者直接の二通りになっていますのでご注意を!!)