名塩に滝があるん〜????
まちたび博のまち歩き「名滝発見!名塩和紙と自然満喫の旅」に参加して来ました。
地元の郷土史を研究する「名塩探史会」のメンバーの方々が案内役で
午後の3時間少々で、秋の訪れを感じさせる名塩を満喫してきました。
このまちたび博は来年が本番です。
今回、私たちがご紹介するのも、百聞は一見にしかず・・・ぜひ、次の機会には尋ねてみてね!!と
いう気持ちで写真を中心にご報告しますね。やっぱり、実際に行ってみて感じるのが一番!!ですよ〜〜。
名塩駅の改札前で集合しました。
JR名塩駅は山間の谷底のような所にあります。
その名塩駅のすぐ上に広がる「ナシオン」は昔田んぼだった所にできた広大な住宅地です。
名塩駅から上の住宅地までは二基の斜行エレベーターが結びます。
20名程の一行は二基に分かれて上まで上りました。(横には階段もありましたよ)
斜行エレベーターを降りたら、東の方に視界が広がります。
梅田辺りのビル群、その向こうに生駒から信貴山への山並み。
その山並みの続きの右の方には二上山も。。。。。。(私の望遠では分かりにくいかも??)
新しい町並みを少し西に歩くと、すぐ山の中に入っていきます。
この街のあった所が名塩村の方々の田んぼがあった所で
集落から田んぼに通う道が、きれいに整備されていて、いいハイキング道でした。
結構きつい坂道もありましたが、きちんと階段が整備されていました。
(途中でちょっときつい所もありましたね〜笑)
「ここは五升坂と言います・・・」と急な坂での説明。
下の集落から上の田んぼまでの坂があまりにもきついので
年貢を五升まけてもらえた事から、この名前で呼ばれるようになったようですね。
そんな山の中に2つの滝がありましたよ。(もう少し近くで見られたらな〜〜)
みんなで和やかに歩きながら名塩の集落に出て来ました。
山に囲まれた名塩はあちこちの沢から流れでる水をあちこちでせき止めて
昔は生活用水や名塩和紙を作る水に利用していたようです。
ちなみに、名塩和紙は水道水では作れないんだそうです。
名塩を話す時に、忘れてはならない一つが蓮如上人創建の「教行寺」
太鼓をならして時を知らせたという太鼓楼の横の南向きの門は現在は閉じられています。
本堂はすごい細工の見応えのある建物でした。
また境内には、アドレナリンの発見に功労のあった「上中啓三」の顕彰碑もあります。
集落の間を縫う狭い生活道路は秋祭りにはだんじりが引き回されるそうです。
8基あるだんじりが揃う名塩八幡の秋祭りは一見の価値あり!!ですね。
教行寺から坂道を下っていくと、国道176号線に沿って名塩川が流れます。
和紙学習館で名塩と和紙の歴史をビデオで勉強した後
今回ガイドをして下さった「名塩探史会」のメンバーのお一人のお宅へ。
昔は、庄屋屋敷だったというお宅に上がると
かつて、名塩和紙で作られていた江戸時代の藩札や緒方八重さんや福沢諭吉さん直筆の書など
とても貴重な資料が並んでいました。
最後は、名塩和紙の製作で人間国宝の谷野武信さんの仕事場へ!!
江戸時代からここに伝わる名塩和紙は、
雁皮(がんぴ)と 名塩で採れる特殊な土を梳き舟に解かして梳き上げます。
土が混ざるので年月を経ても虫の喰わない和紙は
国宝級の建物の修復作業には欠かせない紙です。
絵の具の発色もとても良く、日本画の大家の方々が好んで使われる和紙です。
和紙のコウゾや三つ又は栽培できるようですが、雁皮(がんぴ)は栽培が難しく
また、この六甲山系の雁皮(がんぴ)がとても質がいいんだそうです。
昔は「名塩千軒」と言われた紙すきの家も、今は2軒だけになっているそうです。
寒い所での重労働の仕事は大変ですね。
今年のプレのまちたびでのこのコースは今日で終了しましたが
来年はぜひ、貴方の五感で名塩を体験して見て下さいね。
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