『夙川公園桜の名所保全管理計画』のパブリックコメント募集中!!

夙川

西宮のランドマーク・夙川公園の未来について考えてみませんか?

景観って、何だろう。
市内を取材して、写真を撮りながら歩いていると、ふとそんなことを考える。

「景観って?」とAIに聞いてみると、
「景観とは、目に見える風景だけでなく、それを見た人が『美しい』『懐かしい』と感じる価値や意味を含んだ概念」だと答えてくれた。

つまり、景観は“人がどう感じ、どう受け止めるか”によって形づくられるものでもある。

8月には、香櫨園浜のヤシの木について取材記事を書いた。

香櫨園浜のヤシの木は、もともと飛んできた種から育ったものだが、今では独特の景観として市民の憩いの場にもなっている。

その一方で、剪定や外来種の問題、自然の浜の保全など、簡単には答えの出ない課題も抱えていて、近隣住民などとも協議の結果、背の高くなりすぎているものや混み合って生えているものなどを中心に少し伐採していくことが決まっている。

景観って、市民一人ひとりが考えることが大切なのだと思う。
そして、みんなの知恵を出し合うことが必要なのだと思う。

『夙川公園桜の名所保全管理計画』パブリックコメント募集

現在、西宮市では『夙川公園桜の名所保全管理計画』についてのパブリックコメントを募集している。
締め切りは 2026年1月9日(金)。

市が示している概要では、夙川公園が

  • 長い年月による樹木の老齢化
  • 安全・安心の低下
  • 景観の悪化

といった課題を抱えていることが示されている。
詳細はこちらから➡︎

この計画は、それらの課題に向き合いながら、桜の名所としての景観を未来へと引き継いでいくための方針を定めるものだ。

夙川公園は、西宮市のランドマークとも言える場所。
日々の散歩や、季節の移ろいを感じる場として、多くの市民に親しまれている。

「次の100年」を考えたとき、どんな公園であってほしいのか。
このパブリックコメントは、そんなことを考えるきっかけにもなりそうだ。
ぜひこの機会に、皆さんの考えを発信して欲しい!!

※パブリックコメント説明会
日時:2025年12月21日(日)14:00〜16:00
場所:西宮市民会館 301会議室

夙川公園(夙川河川敷公園)の歴史

西宮市が夙川公園の整備に着手したのは、昭和12年(1937年)。

全国的にも珍しい「受益者負担方式」が採用され、財源の約3分の1は沿道の市民による負担金や寄付で賄われた。
夙川公園は、行政と市民が一緒になってつくり上げた公園でもある。

1949年(昭和24年)には、辰馬卯一郎市長の提唱により約1000本の桜が植栽され、現在の桜並木の基礎がつくられた。

松の緑と桜のピンクが織りなす景観は、多くの人に愛され、「さくら名所100選」をはじめ、さまざまな選定も受けている。

西宮市の花が「桜」となったのも、市政40周年の記念事業として市民公募で決まったもの。
夙川公園や満池谷など、市内に多くの桜の名所があったことが背景にあるという。

今回のパブリックコメントは、これからの100年の夙川公園の歴史を作る方針となるのだろう!
新しい公園のデザインが、今いる私たちの手に委ねられているとも言える。

夙川 さくら 芦原橋
臨港線・浜夙川橋より甲山を望む夙川公園河口付近


投稿日時 : 2025-12-16 08:08:00

更新日時 : 2025-12-16 17:33:19

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

西宮流のメールマガジン 購読無料

西宮流のメールマガジン

新着・おすすめ記事や
プレゼント情報が届きます。
ぜひご登録くださいね。

» メルマガ登録の説明

こちらの記事もおすすめです

西宮流 (にしのみやスタイル) の新着記事