西宮がみかんの産地というわけではないが、最近、段上町ではみかん作りをする生産者が少しづつ増えている。
元々、農家が多く田んぼも多かった段上町だが、阪神淡路大震災が一つの転機となった。
ここで最初にみかん作りを始めた松山さんにお話を聞いた。
震災で家が全壊し、ご自身も腰の骨を折るという大きな怪我を負い、それまでの米作りができなくなった松山さんが、たどり着いたのがみかん作り。
試行錯誤しながら栽培を始め、糖度計とも二人三脚で甘いみかんの栽培に拘った。
最初は、なかなか売れなかったが、最近ではJA兵庫六甲の西宮店・甲東店に出荷しても、すぐに売り切れる人気となっている。
松山さんは、現在8種類のみかんを育てていて、10月末ごろから12月半ば頃までが収穫時期。
最近では、直売所でみかんを直接販売している生産者さんも増えてきた。