西宮市民にも親しまれている甲子園浜がひとと自然が調和する海でありつづけるようにと活動しているNPO法人海浜の自然環境を守る会があります。
大正時代から関西でも有数な海水浴場として大勢の人に親しまれていた甲子園浜は、白砂青松の海岸だったと言います。
昭和30年後半、徐々に水質が悪化し昭和40(1965)年には海水浴場が閉鎖され、昭和46年に兵庫県が甲子園浜全面埋立計画を発表しました。
当時の南甲子園小学校PTAが「子どもたちに砂浜を残そう!イソガニを守ろう!!」と立ち上がり、地域住民を原告とする「甲子園浜埋立公害訴訟」を起こし、57年に和解が成立。
埋立規模は縮小され、沖の埋め立てとの間に全長約2キロの砂浜と磯が残理ました。
その後も、地域住民によって甲子園浜を守る活動が続けられ、現在のNPO法人「海浜の環境を守る会」へと引き継がれています。
これまでも定期的な海浜清掃や海の植物観察や野鳥観察などが行われていますが、今年も『冬の鳥の観察会』が行われます。
日時:2019年2月11日(日)10時〜
場所:甲子園浜自然環境センター1F研修室
講師:杉田義彦氏(日本野鳥の会ひょうご)
持ち物:双眼鏡・望遠鏡をお持ちの方はご持参ください。
(双眼鏡・望遠鏡・野鳥図鑑は主催者側でも準備)
甲子園浜は、干潟と磯と浜の異なる姿を持つ浜が特徴で、鳥たちの餌が豊富なんだと思います。今は冬の渡り鳥の姿もあり、たくさんの種類の鳥が観察できますよ。」と前田文信理事長。
甲子園浜自然環境センターは、浜の自然観察・環境学習活動の支援を目的とした施設です。
1階はミニミニ水族館、研修室、2階は事務室、3階は学習交流室があり、双眼鏡や望遠鏡も自由に使って野鳥観察ができます。
場所:西宮市枝川町19番10号浜甲子園運動公園内
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日(祝日の時はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)