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ケーキハウス・ツマガリ社長 製菓技術者 津曲孝さん

ケーキハウス・ツマガリ 製菓技術者 津曲孝さん
そう、皆様よーくご存知の甲陽園にあるケーキハウス・ツマガリの社長の津曲孝さん。
卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰する「現代の名工」に選ばれたとお聞きし、お話を伺いにクリスマスの飾りつけもきれいな甲陽園のお店に伺った。

ケーキハウス・ツマガリの社長 製菓技術者 津曲孝さん

現代の名工に選ばれたケーキハウス・ツマガリ社長 津曲孝さん

「60歳の今この賞をいただき、本当にうれしいです。ただ、やっと円熟味が出てきたという気がしているので70歳になった時の自分が楽しみです!!」
まるで少年のような目の輝き。「味覚も経験ですから『奥の味』がこれからどこまで追求できるかワクワクします。」

若い頃は力まかせ・・・体力もあるから味覚も、飾り付けも力まかせになるのだと津曲さん。
「年をとるとだんだん情念が乗せられるのです。そうすると、いろんなものを作品から省きたくなります。」
できるだけシンプルにすることで素材の味を引き立たせる。
そうだからこそ、また素材にこだわる。

人の縁が製菓技術者・津曲孝を生んだ

ケーキハウス・ツマガリ

ケーキハウス・ツマガリ

ケーキの世界では知らない人がない津曲さんだが、なんと洋菓子の世界に入ったのは偶然。「僕はね、本当に人の縁でここまで来れた人間なんです。それに生まれ育った所は田舎で、なんでも売っている雑貨屋しかないような所でしたからケーキなんて知りませんでしたね。」

中学を卒業して、おばあさんから借りた4000円を握りしめて宮崎から急行高千穂に乗った。2日間かけて東京に出て、最初に働き始めたのは運送会社。「学生服で、かばんの中には下着しか入ってなかったんです。今考えればおかしな話ですが、『知らない』ということほど強いことはないですよ(笑) とにかく行き先も分らなかったですから・・・・。」

小さい運送会社は重いものや危険な薬品なども扱っていた。「今考えたら危ないことですが、石綿の上に寝転がったり・・・ね。あれは少しチクチクするけど白くてフワッとしてたから、綿だと思ってましたね。」
とにかく、言われるがままに一瞬一瞬を一生懸命にするだけだったと振り返るが、その仕事振りを見ていた先輩が、その知り合いの洋菓子店での仕事を紹介した。この時の縁がなければ製菓技術者・津曲孝はいなかったかもしれない。全く初めての世界に飛び込み、そこでもがむしゃらに働いた。

「出来もせんクセに、先のことばかり言うやつはダメ!!」と厳しい。「いつの間にか、本当にいつの間にか離せなくなるものなんです。毎日コツコツとしていたら、いつか体の一部になり、生活と生き方が合体して染み付くんです。」だから忍耐が大切なんだと津曲さん。

その後「パンを学んで来い!」とエーデルワイスに行くことになったが、行った先で焼き菓子のオーブンを任される事に。若い時にはいろいろなコンテストにも出た津曲さんは様々な賞もとり、26歳でスイスに行く経験もした。

人は「真剣に勝負する」ことで生きる自信を持つ

ケーキハウス・ツマガリの社長の津曲孝さん

「僕にとってはこれが大きなチャンスだったし転機でしたね。いろんなお菓子屋を廻り、お菓子の味を知ることになりました。」この時、舌で覚えた味が今のケーキハウス・ツマガリの原点となっている。

コンテストに出ることを「果し合い」と表現する津曲さんは、コンテストで真剣に勝負することで力をつけ、生きる自信を持つようになると説く。
若い人たちに積極的にコンテストに出ることをすすめ、もちろん戦い方も教える。

秘訣は??と尋ねると即座に「俄か訓練はものにはならない!!僅かなことをコツコツ長期間することで力をつけるんです。すぐに技を覚えようとするとダメ。」と。
忍耐力が才能を生かす根源だと話す津曲さんは、自分を不器用な人間だと言う。

本質を見る目がある人が本当の国際人といい、お金は本質で使うもの・・・という津曲さんはクオリティを追及する。
甲陽園で最初に店を開いた時は、店は一軒だけでいいと思っていたが、素材にこだわりだすとだんだん素材から自分で作る事になり少しずつ工房が増えて今は8箇所になった。

「はるか昔、テレビで宇宙大作戦を見ていて遠く離れていてもすぐ目の前にいるように話が出来るのを見たわけですから、これからはすごい時代が来るなぁ~と思いました。だから店はやたら出さないと決めてました。」なんという発想力。

「ソフトが発達すればするほどハードが本物でなければならない。そしてこれからは昔に近いハードを求めないといけない。」と言う津曲さんは、自然の恵みをいっぱい受けた作物から、自然治癒力のある自然体のお菓子を作る事に全精力を傾けている。

思い込む忍耐が非凡な人を作る

ケーキハウス・ツマガリの社長の津曲孝さん

坂の途中にある店で、そこからまだ階段を下りないといけないなんて・・・と周囲からは反対されながらも、その階段があるからいいんだとお店のロゴにも階段を使っている。

「最初、甲陽園に来た時は『ここは贈り物をもらう街』だと思いましたね。
だからこそ、ここでギフトを作ろうと思いました。
甲陽園と言う地名も有名にしたいと思ってましたから、街の名前やお客様の名前を商品に使わせていただいたんです。」

自ら不器用な人間だと言う津曲さんが、平凡な人が非凡になるためには思い込むことが大切!!と教えてくださったのが、この言葉
旨味夙願 味見千改

夙川に住む友人の歌手、李広宏(りこうこう)さんにこの字を教えてもらった。
「いいものを作りたいと思い込むとだんだんと本質が見えてくるんです。旨いものを作りたいと強く願い、千回改良する忍耐が非凡な人を作り上げます!!」
ケーキ作りのお話がいつしか街づくりの極意にも通じるような本質的な話となって、とても楽しかった。これからもますます甲陽園のケーキハウス・ツマガリから目が離せない。

ケーキハウス・ツマガリ ホームページ

 


 ・・・どうにもならんことでも、どうにかしたいと言う強い想いをあらわす。
 ・・・願いの下に心がある字。強い願いをあらわす。

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