息子の学校のPTA仲間との付き合いに悩む伊藤さん。映画では南果歩さんが演じられましたが、西宮市内の某市営住宅の空き部屋で撮影されました。美術さんの仕事によって、一つの家庭の様子が再現されます。
伊藤さんの人となりを監督とも話しながら部屋を作り上げます。それでも、撮影の前日の夕方に下見に来られた監督からの注文で、さらにまた部屋の中の小物を取り替えるなど、本番ギリギリまで作り込みが行われます。当日のお昼過ぎ、午前中の撮影をすませた監督や南果歩さんが到着し、慌ただしく立ち位置の確認などの「段取り」が行われましたが、その横では黙々と編み物をする美術さんの姿が・・・
伊藤家の食卓のコースターを毛糸でせっせと制作中でした。こんな小物まで、こうしてきちんと作られるんだなとびっくり!!
伊藤さんはベランダで花より家庭菜園を楽しんでいる主婦。柚子や金柑もあります。伊藤さんの家のシーンでは、遠くにぼんやりと映ってました。
夜のシーンを作るためにベランダには黒い幕が張られ、あっという間に蛍光灯がつきました。撮影のためにペンダントライトだけでは光が足らないんだそうです。カメラマンもスタンバイ!!しかしこの後撮影は延々と続き本当の夜になったようですね。
リハーサルなども含めて何度か飲まないといけないので、お父さんが飲む発泡酒の中味をノンアルコールにするために、スタッフが注射器で抜き取って、またノンアルコールビールを入れていました。
電話の置いてあった壁には西宮市の電気の検針表が押しピンで留めてありました。
こうして作り込む事で、映画を見た時に違和感のない生活感のある部屋になるんですね。