西宮から、もう一度全国へ !!市西サッカー部の挑戦〜クラウドファンディング〜

タグ :
市西サッカー部

『文武両道を貫いてきた“市西サッカー部”の挑戦を、地域の力もいただいて支えて欲しい!!』
そんな市西サッカー部の関係者の方からのご依頼で、13年ぶりに市西サッカー部の記事を書かせていただくことになった。


静かな早朝の校庭に、ボールを蹴る音が響きます。
ここは、西宮市立西宮高等学校──地域では「いちにし」の愛称で親しまれ、学業にも部活動にも全力で取り組む生徒たちが集う場所です。

その中でも、文武両道の象徴として知られるのがサッカー部。
2011年度の全国高校サッカー選手権大会では、兵庫県代表としてベスト8の快挙を成し遂げ、西宮市民に大きな感動をもたらしました。

あれから13年。
再び全国の舞台を目指して挑戦を続ける市西サッカー部が、今、クラウドファンディングに挑んでいます。

チームのスローガンは「努力が奇跡を生む」

限られた環境の中で、勉強とサッカーの両立を貫く彼らの姿を皆さんに知っていただき、改めて私たちの生活のすぐ近くにある学校にも目を向けていただくきっかけになればいいなと思っています。

限られた環境を力に変えて──市西スタイル

現在、サッカー部員は35名(うちマネージャー2名)。
「元気で勤勉なチームです」と語るのは、顧問の大路照彦先生。

「練習時間を短くし、集中して取り組むことで勉強との両立を図っています。限られた時間の中でいかに成果を出すか──それが市西の強さです。」

グラウンドの使用を他の部と分けあったり・・・という公立高校ならではの制約を逆手にとり、選手一人ひとりが考え、助け合い、創意工夫で勝利をつかむのが“市西スタイル”。

片道1時間半の通学をしながら学年上位の成績を維持する部員がいたり、「練習後にダラダラしない」「通学中に勉強する」といった時間活用術は当たり前。
彼らにとって、文武両道は“努力”ではなく、もはや“習慣”なのでしょう。

公立高校という環境の中では、遠征費や合宿費の多くを生徒や家庭が負担していて、挑戦のチャンスが限られてしまうというのが現実のようです。
それでも選手たちはあきらめず、大路先生の指導の元、先輩が成し遂げた全国大会出場に向けてまっしぐらに進んできました。

受け継がれる“市西スピリット”

市西のさまざまな部活の中でも、サッカー部は2011年度に全国ベスト8に輝いた経験を持っています。
その経験は、今もチームの中に生き続けています。

2011年全国大会出場時の懐かしい取材記事

「受験勉強とサッカーの両立を極限まで追い求める姿勢が、市西らしさ。それによって培われた粘り強さこそ、最大の武器です。」(大路先生)

”攻守一体のグループによるアイデア溢れる粘り強いサッカー”は今も健在のようです。
勝敗を超えて、努力する姿そのものが、次の世代へとつながってここまで来ました。

「努力が奇跡を生む」──挑戦を支える絆

今回のクラウドファンディングは、トレーニング機器の導入や遠征・合宿費用の補助を目的にしています。
支援金額の大小に関わらず、すべてが彼らの挑戦を支える力になります。

そんな取り組みを聞きつけ、「恩返しがしたい」と起業した28歳のサッカー部OBが市西サッカー部と支援のパートナー契約を締結してくれたそうです。

「市西サッカー部で培った“社会を照らす礎”を体現してくれました。こんなにも頼もしいサッカー部卒業生たちがいることを誇りに思います。」(大路先生)

「努力が奇跡を生む」・・・このスローガンで繋がった絆は、社会人になっても体の中に存在し、応援したいという想いを生み続けているのでしょう!

自分たちの手で夢を形にするために!

顧問の大路先生は、「限られた練習時間の中でも集中して取り組み、9年ぶりに県リーグに復帰できたことは、彼らの努力の証」と話しています。

そして!次の目標は「もう一度全国の舞台へ」!!

そんな自分達の夢を叶えるため、自分達でできることをしよう!
こうして、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

集まった支援は、遠征費や宿泊費の補助、GPSセンサーなどのトレーニング機材購入など公立校ならではの練習環境改善に活用されます。

朝7時からの練習、日中の授業、放課後の練習、そして夜遅くまでの勉強——そんな毎日を積み重ねながら、志望校である医学部医学科・京都大学・大阪大学・神戸大学・慶應義塾大学など難関大学へ進学している卒業生が多数います。

「勉強もサッカーもあきらめない姿を見せたい!」というキャプテンの宇仁菅凛巴さんは熱く語ります。

「文武両道を高いレベルで実践することが、市西サッカー部の伝統であり誇りです。先輩たちが結果で示してくれたからこそ、自信を持って最後までやり切れます。」

チームメイトたちも口を揃えます。

「全国大会出場に向けて、日々悔いのないように頑張ります。」(久保田泰基・MF)

「みんなから応援されるチームを目指します。ぜひ試合を観に来てください!」(山口竣介・MF)

「市西らしさを大切にして、熱く頑張ります!」(山口慶人・DF)

地域とともに、未来へ

地域とのつながりは大切に思いながらも、練習で忙しく普段はなかなか思うように地域との交流ができなかったそうです。
それでも市内の中学との練習試合や体験会などは大切にしてきました。

今回のクラウドファンディングでは、改めて生徒たち自身も地域に目を向ける意識を持つようになり、地域の店舗にお願いしてポスターを掲示してもらうなど、「自分達のことを知っていただき、応援の輪を少しずつ広げていく」ため努力もしています。

「西宮という文教都市で、勉強もスポーツも頑張る若者を育てることが、最大の地域貢献だと思っています。」(大路先生)

時間やお金、練習環境など、公立高校が全国大会を目指すには、さまざまな制約がありますが、それでも”努力と地域の応援があれば、公立高校でも全国を目指せる。”と信念を持って頑張ってきた市西サッカー部が、今、さらに大きく一歩を踏み出そうとしています。

西宮から、もう一度全国へ。

「決して恵まれた環境ではありませんが、部員たちは日々、高いレベルで文武両道を貫いています。限られた時間の中で努力を重ねる彼らに、少しでも良い環境でサッカーをさせてあげたい。そして、夢の舞台へもう一度連れて行ってあげたい──。」

感謝を忘れず、地域に愛されるチームであり続けたい。
この市西サッカー部の挑戦は、きっと西宮の希望にもなることでしょう。

努力の先にある「もう一度全国へ」という夢を、私たち地域の力で後押ししたい——。

▶ クラウドファンディング実施中

期間:2025年9月25日〜2026年1月31日

目標金額:100万円

詳細・ご支援はこちらから

👉 Yellzプロジェクトページ

編集部より

努力を積み重ねる高校生たちの姿には、見る人の心を動かす力があります。
文教住宅都市西宮にある市立高校の若者たちが頑張る姿に、大きな声援・支援を送りたいですね。

「努力が奇跡を生む」──その言葉の通り、彼らの挑戦が再び西宮の街を照らす日を、私たちも心から楽しみにしています。

投稿日時 : 2025-11-04 10:52:52

更新日時 : 2025-11-04 10:52:58

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

西宮流のメールマガジン 購読無料

西宮流のメールマガジン

新着・おすすめ記事や
プレゼント情報が届きます。
ぜひご登録くださいね。

» メルマガ登録の説明

こちらの記事もおすすめです