越水浄水場で行われた桜の通り抜け。最終日に訪れたところ、珍しい桜の品種「御衣黄 (ギョイコウ)」が、緑色の花を咲かせていました。
今年 (2024年) の桜の通り抜けは予定より3日間延長されましたが、その最終日にこのレアな桜に出会えたのはラッキーだったかもしれません。越水浄水場の場内には、ほかにもいろいろな珍しい桜が育てられています。
レア品種 緑色の桜「御衣黄 (ギョイコウ)」が咲いた
場所は、満池谷方面から越水浄水場に入ってすぐ、左側の小高いところ。ちょうどその日の朝に開花したそうです。場内の係員の方が「今日咲きましたよ!」と教えてくださいました。
遠目に見ると咲いているかわからないのですが、近寄ってみると黄緑色の花がたくさん咲いていました。うっすら緑ではなくて、染めたような萌黄色です。
色こそ珍しいですが、形はたしかに桜でまちがいない。花の形は八重咲 (花びらが多く重なっている) で、ふんわりした形がかわいいです。極小のバラみたいな形にも見えます。
独特の魅力がありますね。ほかとは違う独自の姿を誇っているような。なんともオシャレな桜でした。
しかし、全然いい写真が撮れませんでした……気になった方は、来年以降ぜひ現地でご覧ください!
場内には淡い緑の「鬱金 (ウコン)」も
ギョイコウと同じく緑色系統の桜が同じ場内にもう一つあります。「鬱金 (ウコン)」という品種で、こちらはより淡い緑色です。
ウコンで染めたような色からその名前がついたそう。ニュアンスカラーとでもいいましょうか、絶妙な色がかわいいです。
越水浄水場の桜、いっぱい品種があって楽しい
越水浄水場内にはそのほかにもいろんな品種の桜が育てられています。品種の説明プレートが添えられており、「へーこんな桜があるんだ!」と、ちょっと知的好奇心が満たされます。
越水浄水場に古くからあるという「越水早咲」は早咲きだけに、すでに葉っぱになっていました。
「カンザン (寒山) 」などは若干ダマスクローズみがあったりします。そうそうサクラってバラ科だったね、という。ちなみにカンザンの花は塩漬け桜に使われることが多いそうな。
越水浄水場の桜の通り抜けについて
越水浄水場は保安上の理由から普段は一般の立ち入りはできませんが、桜の時期だけ一部を開放し、一般の人が桜を見物できる「桜の通り抜け」を実施しています。
2024年の桜の通り抜けはすでに終わってしまいましたが、来年以降ぜひ訪れてみてください。春の訪れを堪能できますよ。お天気の良い日に1〜2時間のおさんぽとして行くのがおすすめです。
越水浄水場の入り口は満池谷墓地と震災記念碑公園の付近にあります。そこから入り、場内を通り抜けると広田山公園 (広田神社) の裏あたりに出てくるので、そのままコバノミツバツツジをチェックしに行くのもいいですね。