『明日が震災から28年』という日に、一冊の本が届いた。
「家族で備える 防災・被災 ハンドブック」㈱イーストプレス
作・絵は知り合いの西宮在住のクリエイター・天野勢津子さん。防災士の資格もお持ちの方。
阪神淡路大震災で運よく命が助かったというご自身の経験も元に「その日に備えることから、被災後のお金と暮らしの話」まで、5章に分かれてイラスト入りでわかりやすく読みやすく書かれている。
最後の6章は、京都大学防災研究所教授・矢守克也氏の防災心理学とクロスロード。
送られてきた本を早速めくって、チャプター1の01が「災害時のトイレ問題」というこの本の構成に、この本に関わった方々の本気度を感じた。
2023年は阪神淡路大震災から28年。
あの日を知らない世代も多くなってきているが、伝えようと努力しておられる人も多い。
この本の作・絵を担当された天野さんも「大きな被害を受けたわけでもない自分が引き受けてもいいのか?」と悩まれたが、「伝えられるスキルをもっている人が、伝えられる機会を与えてもらったんだから、やったらいいんじゃない。」という先輩ライターの言葉に背中を押してもらって完成したと振り返る。
震災の何をどう伝えればいいのか??
毎年この日に備蓄食を体験したり、災害について語り合う日にされている家庭や団体もある。
平常時に、万が一の場合を想定するというのは、結構むつかしい。
そんな時に、こういう本を参考にしてみるというのも一案かもしれないと思う。
<天野勢津子さんから頂いたコメント>
あれから28年。自分の体験や抱いた想い、学んだことを、形にすることができました。瓦礫の散乱したでこぼこ道をべそべそ泣きながら歩くしかできなかったあのころからは、少しは成長したと信じています。本では、防災についてのノウハウについてはもちろん、寒さ対策やストレス対策など、被災生活が日常になったときに役立つ知識も盛り込みました。多くの方のお役に立ちますように。
西宮流(にしのみやスタイル)がまとめた【災害お役立ち情報リンク】もご参考に!!