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「行動療法実践講座 in 西宮」で奥田健次先生にインタビュー

日本テレビ系列「NNNドキュメント」「スッキリ!」やNHK「あさイチ」にも出演され、子育て本もたくさん書かれておられる西宮市出身の奥田健次先生による 『行動療法実践講座』が勤労会館で開催された。

障害のある子供を持つ親や一般の方々、そして医師や心理士、教師、保育士、施設に勤める方や行動療法を実践されている方々など大勢の人が、奥田先生の実践を聞こうと集まった。

この日のテーマは 「生活上の困難を解決するためのアイディア」
行動療法「奥田健次先生」奥田健次先生は実は西宮市出身。
「ここで生まれ育ちました。そんな私にとって地元とは子どものときにイタズラしてご迷惑をかけまくった照れくさい場所でもありますが、いつまで経っても懐かしい土地で、現役を引退したらここに戻ろうかなと思うくらい愛着がありますね。私は、小学生の時に悪いことはやりつくしていたので、ヤンキーにならずに済みました(笑) 市役所の横の図書館で本ばかり読んでいたことを思い出します。西宮北口近辺に住んでいたのですが、久しぶりに来ると、北口周辺は昔の面影は5%ぐらいしか残ってなかったですね。」

 

こんなトークから始まり、一部はウェルネス高井クリニックの仁藤二郎先生による「成人のカウンセリングとその実践事例」の話題提供が続いた。

不安を訴える人はとても多く、不安を解消したいと思えば思うほどそのことがクローズアップされ、不安の感覚に過敏になり悪循環に陥ってしまう。

ウェルネス高井クリニックの仁藤二郎先生そんな時はポジティブに考えるための方策を探すことより、その不安によって起こっている生活上の困難に焦点を当てて考えてみたほうがいい。

その人が持つ不安が引き起こす日常生活での困難な状況を考えてみて、その困難をできるだけ数値で測り、その数値を改善させることでその原因となった不安の解消につなげていくという解決方法を二つの事例で披露された。

 

 

ここで、『行動療法とは・・・・』

1950年代に初めて“行動療法”という用語が使用されて以来、現在では行動療法は“第三世代の行動療法”と呼ばれ、アクセプタンス&コミットメ ント・セラピー(ACT)や弁証法的行動療法(DBT)、マインドフルネス認知療法(MBCT)などの方法が体系化されている。それらは、アクセプタンス やマインドフルネスなどの用語に代表される介入技法を取り入れている点において共通しており、行動分析学を理論的根拠としている治療法も少なくない。その一方、本学会における精神科領域の研究発表を俯瞰すると、「強化」や「機能分析」などの用語が使用されていることはあっても、実際のクライエントの行動を指標とした実験デザインに基づくデータベースドな研究発表はほとんど見当たらない。臨床現場においてそれぞれのクライエントに適した介入(治療)方法を導き出すためには、専門用語をちりばめるよりも個々の事例に対する行動アセスメントが重要であり、実験的介入の視点が欠かせない。行動分析学の真価はまさにその実験的介入にあると言っても過言ではない。(臨床現場で役立つ行動分析学の大会ホームページより引用)

 

 

この日の講演の第二部は行動コーチングアカデミー代表・奥田健次先生による「生活上の困難を解決するためのアイデア・子供編」だった。
行動療法「奥田健次先生」

4歳の健常児が、ある事故の影響から食べ物が食べられなくなった事象の解決事例をビデオも交えて披露。

すでに起きてしまった原因に囚われるより、その結果、今現れていて生活に困っている生活に着目して、それをどう解決に導くかが大切なんだと説く。

 

親「食べ物を吐いてしまうんです。どうしたらいいんでしょう?」
奥田「じゃ、吐かないようにしましょう!」
親「え!????」

 

実は、子供の困った行動を親が増やしているという現実があるという。子供の困った行動と相互干渉し合っていることが多く、家族が『イネイブラー』(依存を許す存在)になりやすいと奥田先生はいう。

実にシンプルに聞こえるが、これを悩める親ができるかというとハードルは非常に高いと思われる。そこで「行動療法」という手法を持つ専門家のアドバイスが必要になるのだろう。

 

講演の後の奥田先生に少しお話を伺うことができた。

「例えば、子供は泣くものです。でも親は『どうして泣くんだろう。これはこの子の性格だ。』と結論付けちゃいます。でも『泣く』という行動の後に何が起こったかという事実が重要です。それが行動療法です。」という。

「これまでの安定的な生活を変えるということは辛いことです。ですから、私のところに来られた方には『辛いよ!安定を破るんだよ?』ということは何度も念を押して伝えます。子供の場合は、その親が覚悟しないといけないんですよね。」

行動療法が対象とするのは、障害とか健常とかに関わらず、おねしょやどもりから、夫婦の問題、家族の問題まで幅広い。
カウンセラーの仕事は話を聞くことだけじゃない。その人の生活を設計して、その設計図通りの工事(指導や支援)ができて、きちんと達成する仕事である・・・。という奥田先生は「最初のヒヤリングでは、その人の生活の実態が見えて来るまで注意深く聴くという。

「私の場合、じっくり話を聞いていくことで直った姿がすぐに目に浮かんできます。ですから具体的に指導に入る時には、すでに直った姿が見えているので逆算して計画を立てるだけです。問題の原因解釈には走りません。今とこれから後の行動を変えていくことだけを考えればいいんです。」
今回の講演会を地元で開催のお手伝いをしていたのが、市内にある児童デイサービスLinkerの代表の林さん。
鍼灸師の仕事をしている中で障害をもつ子供やその親との出会いから、社会福祉士の資格を活かして今年の4月にデイサービスを立ち上げられた。行動分析学も勉強しながら、サービスの向上を目指している。
児童デイサービスLinkerのホームページはこちら⇨http://www.piece-innovation.co.jp/

 

【奥田健次先生のプロフィール】
行動療法「奥田健次先生」
兵庫県西宮市出身。
専門行動療法士、臨床心理士。発達につまずきのある子とその家族への指導のために、全国各地からの支援要請に応えている心理臨床家。日本国内だけでなく、世界各地から招かれる国際的セラピストである。

行動上のあらゆる問題を解決に導くための洗練された技術と、子ども一人ひとりに合わせて完全にオーダーメイド化された奇抜でユニークなアイデア、指導プログラムの緻密さについて、国内外の関係者から絶賛されている。

1999年、内山記念賞(日本行動療法学会)を受賞。2003年、日本教育実践学会研究奨励賞受賞。2008年、第4回日本行動分析学会学会賞(論文賞)を受賞し、行動科学系の二大学会で初のダブル受賞者となった。
日本行動分析学会常任理事。日本子ども健康科学会理事。
桜花学園大学大学院客員教授などの研究者としてのキャリアを経て、2012年4月より行動コーチングアカデミー代表/学校長。浅間山のふもと、西軽井沢に移住。

そこにあった廃校を行動コーチングアカデミーとして再生し、2012年に開校。現在、私立幼稚園の設立準備中。準備中の幼稚園のホームページはhttp://www.samuel-k.jp/ ››

主な著書に『メリットの法則 行動分析学・実践編』『叱りゼロで自分からやる子に育てる本』『拝啓、アスペルガー先生』ほか。

新情報:2014年12月19日に、奥田先生の新刊『世界に1つだけの子育ての教科書 – 子育ての失敗を100%取り戻す方法』が出版されます。
また2015年1月29日に『拝啓、アスペルガー先生』(マンガ版)が出版されます。

 

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