全国でも不登校の児童生徒数は、年々増えている。
西宮市でも、1300人を超す子どもたちが学校に行けていない現状があるようだ。
市としても教育支援センター「あすなろ」の整備をしたりしているが、学習の機会をもっと柔軟に増やしたい!とNPO団体や任意団体なども、様々に工夫して居場所やフリースクールなどを提供したりしている。
居場所作りの動きは、西宮市内だけでなく他市でも様々な取り組みがあるが、今回それらの横のつながりを広域で作りたいと、不登校支援団体C.P.P.A.が「なかまリスト」を発行した。
不登校支援団体C.P.P.A.はこんな団体
「『不登校支援団体』って言っていますが、私たちは直接子どもたちにアプローチする活動ではなく、その保護者の方々に向けた情報発信をしています。」
と話してくださったのは不登校支援団体C.P.P.A.の代表/河本隆生さん、通称チャッピーさん。
「うちの子どもが学校に行けなくなった時、最初は、家の近くの施設や仕組みを探したんですが、その子に合う場所を見つける!ということで考えたら、もっと広い視野で情報を集めたらいいんだ!!と思いました。」
「ただ、なかなかその情報を集めるのが大変なんです。」
チャッピーさんが、活動の対象を『兵庫県』としたのもこの時の体験が元になっている。
お互いの子どもが通っていた元町のフリースクールの親の会で、「珍しいパパの出席者」として出会ったチャッピーさんと副代表の岡田さん(通称、リョウ)とで話が盛り上がり、県としての横のつながりを作ることで情報を発信していこうと不登校支援団体C.P.P.A.を立ち上げたのが2022年10月だった。
不登校支援団体C.P.P.A.の名前は、「桜梅桃李」という言葉を英語に置き換えた頭文字からできたと言う。「立ち上げスタッフが4人でしたからね!」
Cherry(桜), Plum(梅), Peach(桃), Apricot(李)。
「みんな違ってみんないい!!」という理念も表している言葉になっている。
豊かな個性を認め合い、安心して自分らしくいられる「生きやすい」社会をつくることを目指し、「なかまリスト作成」「居場所訪問取材&広報」「父親の会/PAPA’s.talk」「ワークショップ」など、現在6名で活動している。
「なかまリスト」はこんな内容の冊子
代表や副代表のご自身の経験から「横につながる情報発信をして不登校で悩んでいる保護者に情報を届けたい!」と始まった活動は、まずは自分達/不登校支援団体C.P.P.A,を知っていただき、仲間になっていただこうと立ち上げメンバー4人で、様々な居場所やフリースクールなどを訪ねて歩くことから始まった。
そうして開始から2年、50団体くらい集まった時に横のつながりを網羅した冊子を作ろうと考えた。
残念ながらクラウドファンディングはうまく行かなかったが、それでも助成金を活用して4000部の『なかまリスト』を発行したのが2024年8月。
学校に行きにくい子どもと保護者が、学校や家庭以外の「第三の場所」につながりやすいようにと、自分達が足を運んで集めた県内のフリースクールなど96カ所の情報が詰まった冊子『なかまリスト』ができた。
96団体の施設の特徴や支援内容だけでなく、不登校に関する情報も掲載されている。
チャッピーさんは「自宅から近い場所がいいとは限りません。遠い所を望む子もいれば様々な興味などから特徴のある場所が合う子もいます。それぞれの団体の特徴などを知ることは、保護者にっても本人にとってもとても重要なことだと思っています。最初の4000部がほとんどなくなり、近々、3000部を追加印刷する予定!!
登校支援団体C.P.P.A,のインスタグラム➡︎
(お問合せなどは、インスタグラムのDMやcppa.pre@gmail.comで!!)
今後の活動の紹介と仲間募集中!
現在は6人の仲間で活動をしている登校支援団体C.P.P.A.
それぞれが仕事を持ち、居住も県内のあちこちに散らばっていることから、通常のミーティングなどはオンラインで行なっている。
『なかまリスト』の発行で大きな注目もあり、今後の活動の目標も見えてきた。
「注目されているのはとても嬉しいですが、足りないものばかりなんです。マンパワーも資金面も!!」とチャッピーさん。
次にしたいのは不登校支援のポータルサイトづくりだという。
紙の冊子も必要だが、自宅で検索した時に情報が出てくる不登校支援のポータルサイトを作るためにも「パソコンのスキルのある仲間が見つかればいいな!」とチャッピーさんは言う。
できる範囲で、できる時に・・・でもいいので、一緒に活動してみようと思われる方は是非下記からご連絡を!!
登校支援団体C.P.P.A,のインスタグラム➡︎
(お問合せなどは、インスタグラムのDMやcppa.pre@gmail.comで!!)