発展途上国の貧困地域に家を建てよう!!というHabitatという国際NGO団体があるのをご存知でしょうか??
アメリカに「Habitat for Humanity」と言う国際NGO団体があり、世界のあちこちに支部がありますが、関西学院には「上ヶ原ハビタット」という学生団体があり、来年で20年になると言う 息の長い活動が引き継がれてきています。
関学の学祭「新月祭」の展示に合わせて 取材してきました。
今回取材にご協力いただいたのは、松田さんと辻村さん。
入会した動機は違うけれど、それぞれ熱い思いでハビタットの活動を語っていただきました。
現在活動に参加しているメンバーは約200人。
基本的に、毎年春と夏の休暇中に約二週間現地に行き、現地のコーディネーターや現地の大工さんと一緒に家を建てる手伝いをします。
渡航費用や滞在費は学生達が自分でバイトで稼ぎます。
☆一回20万円ほどの渡航費用を稼ぐのは大変では??
大変だけど、行ってみると本当によかったなと思うんです~~
なるべく時給の高いバイトを探したりしてます・・・・笑
☆発展途上国の貧困地域と言うと、日本の生活とは全然ちがうでしょう??
はい、しょっちゅう断水していたり 水道の蛇口をひねると茶色い水が出てきたり・・・(笑
身近に虫がいっぱいいたり・・・・
最初はとても気になるんですけど、だんだん慣れてきて、朝起きて「あ、アリが這ってる・・・って、何事もなかったように手で払ったり・・・」2週間のうちに慣れてしまうんですね。
☆そんな思いまでして、でもやっぱり続ける????
2週間ですから、完成まで行かないことも多いんですが、現地の人の喜んでくれる笑顔が
やっぱり私達を元気にさせてくれるんです。ええ格好で言っているんではないんですけどね~~
家と言うのは、生活の基盤。その家がない人たちが世界中にはとてもたくさんいると言う事を、この活動を通して学びます。
次に何処の国に行くのかは、「Habitat for Humanity」の日本支部が決めてくれますので、行き先が決まったら、参加者を募り、チームごとにその国の文化や・政治情勢・貧困問題などを学習しながらおおよそ3カ月を準備に費やします。
☆家を建てるなんて、経験したことないよね??
現地の大工さんやコーディネーターさんに教わりながら、最初はレンガやブロックを運ぶことから始まりますが、徐々に慣れてくるとレンガを積んだり セメントをこねたり・・・・・
地域によって、家を建てる材料も違うんですね。レンガやブロックが多いですが、竹で作るところもあります。
☆よく募金活動をしてるのを見かけますが・・・・・
自分たちの渡航費用は、自分たちが自力で稼ぐのですが、現地の貧困問題解決のために使わせていただく費用を、寄付と言う形で皆様にお願いしています。
なかなか、私たちの活動の内容が知られていないのが悩みですね。
上ヶ原ハビタットでは、海外で家を建てる活動だけでなく、継続的なフィリピンでの小学校・孤児院支援、東日本大震災の被災地支援、高校へのちゃりんこプレゼンなど様々な活動を行っています。
来年20周年を迎えると言う事で、春には3チーム67名が活動に出かける準備に入っています。日本で暮らしていては考えられない経験をして帰ってくる学生たち。
きっと自分の将来にも大きく影響する事でしょう!!
西宮のどこかで、募金活動中の彼らに出会ったらぜひエールの声をかけてあげてください!!