西宮の海岸には冬の時期に渡り鳥がたくさん来るのはご存知でしょうか?
甲子園浜と御前浜は自然の砂浜や干潟が残されており、渡り鳥の餌になる貝・カニ・底生動物
・海藻などが豊富に存在するからだそうです。
甲子園浜にはその保全と自然観察や 環境学習活動を支援する甲子園浜自然環境センターも
ありますが、今回は兵庫県指定の鳥獣保護区である御前浜での野鳥観察会に行ってきました。
浜・川・山の自然たんけん隊の主催する自然かんさつ会は、昨年秋には一回目の生物観察会を
行い、二回目は「冬の渡り鳥を観に行こう」(2014.2.11.開催)と題し、子供20人保護者15人と
大人のみの参加者やスタッフなど合計57人が西宮砲台の前に集まりました。
夙川河口に近いあたりの砂浜で、波打ち際の近くに生息するコウボウシバは「兵庫の貴重な
自然-兵庫県版レッドデータブック-」のCランク(注意が必要な種)に分類される希少な植物だ
そうですが、 どこにでもよくある草のようにも見えて抜かれてしまうこともあるそうです。
このコウボウシバのあたりを中心に10数分ほどゴミ拾いをしましたが、一見きれいそうでも
タバコの吸い殻やバーベキューの炭のかけらなどが結構落ちていました。
そのあと、浜に集まる鳥の写真をまとめたファイルと双眼鏡を借りて野鳥観察スタートです。
西宮自然保護協会会長の三宅隆三さんと自然たんけん隊代表の粟野光一さんの二人が主に
解説を担当し、いろいろな鳥を教わりました。
今までユリカモメが飛んでいるなとか種類はわからないけどカモが泳いでいるなと言う程度に
しか気にしていませんでしたが、説明を聞き双眼鏡で見るといろんな種類の鳥がいることが
わかり、ユリカモメ・カルガモ・ オナガガモ・スズガモ・シロチドリなどが見れました。
また自然のゆたかさと自然のこわさを一緒に学ぼうという趣旨で、観察会のあとは
防災意識を持つようにと波打ち際から防潮堤まで避難訓練のかけっこをしたり、 最後には
凧揚げを楽しんで子供たちも楽しそうでした。
次回は5~6月ごろにハマヒルガオなどの海浜植物を観察する会を予定しているそうです。
<香苗>