シンガーソングライター桑名晴子さん

昨年亡くなられた桑名正博さんの妹で西宮市民でもある桑名晴子さん。
「小さい頃から歌は好きでした。幼い頃は、兄より私の方が歌は好きでしたね。」

「歌が好きになったのは、 父の影響だと思います。コツコツ働いて貯めたお金を、そっくりステレオにつぎ込むような父でした。母は怒ってましたけど・・・・(笑)」
西宮のランドマークの、晴子さんが大好きな甲山に抱かれているようなロケーションのカフェでお話を伺った。

女神のまち・西宮で女性の力を集めた イベントがしたいですね!!シンガーソングライター桑名晴子さん
シンガーソングライター桑名晴子さん

お母様のお体のことで、それまで住んでいた大阪を離れここ西宮に引っ越して来たのは、今から20年程前の事。
「大阪から引っ越すと言うことになった時、方角から奈良か西宮のどちらかと言われたんです。当時、私は湘南藤沢にいましたが、奈良はあまり知り合いもないし遠いし・・・と思って母には西宮をすすめたんです。引っ越してきてみて本当に西宮が好きになりました。特に甲山は大好きです!!」

「父は坂本スミ子さんやレイチャールスなどをよく聞いてました。今振り返ると、私も坂本スミ子さんの影響を受けたかなと思います。」お父さんのステレオで、いい音を聞いて育って来たと振り返る晴子さんは、今のデジタル音には警鐘を鳴らす。
「人の声や自然の風の音など、バイブレーションの細かい音は人間の脳にも体にもいいんです。デジタルの音は圧縮されていて周波数の粗い音になってしまうんです。」
そういう晴子さんは、日本青伸会が主催する伊勢での子どもキャンプの支援にも力を入れている。
最初8人程の参加者で始まったキャンプも、14年続けて一時は100名という大世帯になったこともあったが、今は50人を目安に実施している。以前に参加した小学生が大人になってお世話役を引き受けてくれたりして続いている夏の恒例行事。
「キャンプに来る子ども達には 自然の中で、できるだけ自由に子ども達がしたい事をさせています。自然の中で数日過ごすと、ビックリする程変わります。私にとってはそれが魅力なんです。」と言いながら、こんなエピソードをお聞きした。
「たとえば 遠くの風景を見ることがあるとしましょう。その時に手前にあるものから細かい所をきっちり集中して見る事を指導するんです。そしてそれを徐々に遠くのものに移って行く。その作業が終ると、子ども達には一旦目を閉じさせてから、再び目を開けて風景を見せるんです。目の前に広がる三次元の風景を実感した子ども達から歓声が上がります。」ゲームもテレビも何もない所で喜びを見つけた子ども達の目の輝きは、晴子さんにとってはミュージシャンとしての活力源となる。
歌を生み出す晴子さんにとって 自然の中で身に付く感性はとても大切な事。だから、子ども達には、ともすれば失われていく五感を取り戻してもらうためにと、カリキュラムにもこだわる。

引っ越してきてみて本当に西宮が好きになりました。特に甲山は大好きです

実はね、この年齢で、女性で、フリーのミュージシャンという立場がとても不安定な事に気づかされたんです。」そう語る晴子さんは、三年程前に富士山のながめられる湘南藤沢を引き払い、西宮に腰を据えるようになったのをきっかけに会社を作る事を決意した。
そんな晴子さんの会社名は「ハレアワ」
「よく皆さんに、ハワイがお好きなんですね・・・と言われますが、実は、会社を立ち上げる前に大阪の阿波座でいろんな教室を運営していたので、『この阿波座から、晴れ渡りますように・・・』という願いをこめた『ハレアワ』なんですけどね〜笑」
ところがこの話にはまだ続きがあって、後で分かったのは『ア』と『ワ』には別の意味が隠されていた。「A(ア)・・・空を表し、WA(ワ)は大地を表す言葉だったんです。」
最初から意図したわけではないことが、何故かシンクロしていく・・・。
会社を立ち上げた時、亡くなられたお父様のお誕生日に合わせてスタートにしようと考えていたのが2011年3月8日。
なんと、新会社の最初の仕事は浄水機や医療品、タバコを買いこんでの東北支援となった。
「でも、会社にしてあったお陰で、いろんなことが本当にスムーズに運びました。」

子ども達のキャンプを支援したり、3.11後の東北地方を支援したり、ご自分のライブ活動とは別に精力的に飛び回っている晴子さん。
最初に仙台に降り立ったのは、偶然、仙台空港が再開した一番機だったようだ。降りていく先に広がる惨状と空港に降り立った時の、言葉では表せない臭いが強烈な印象となったが、その二年後、蔵王でのライブのために仙台に行った時には、その変化に驚き「人間ってすごい!!」と、思わず叫んだという。
『まず自分自身の心が 、自分自身で喜ぶことを考えて 、考えたことが 誰かも 喜ぶことに成るようにしてゆく。
犠牲的精神でなく、互いが平等であるように考えてゆく、 年齢差 ・男女の差 、いろんな相手の立場になって考えていける 。こうしたら善くなる、こう考えたら わたしも あなたも善くなることを思いつき 、実行するために.考えて考えて考えて 想いを、巡らすことは創造的で楽しいなあ〜と思います。』これは、ある日の晴子さんの書き込み。

大好きな甲山に登った時、頂上に西宮市連合婦人会が1956年に建てた『平和への祈りを込めて』と刻まれた女神のレリーフのモニュメントを見つけた。

晴子さんは「アンテナを立てる」と言う言葉を良く使う。
「何かをしようと思うと、その事をとことん調べるんです。」
「ネットや本などで資料を集められるんですか??」
「そうじゃないんですが、何か気になることがあると、それに関係する事がいろいろ向こうからやってくるんです!!不思議なシンクロ現象に、自分でも鳥肌が立つことがあります。」
これが、晴子さんの言うアンテナを立てるという事。
ある日、大好きな甲山に登った時、頂上に西宮市連合婦人会が1956年に建てた『平和への祈りを込めて』と刻まれた女神のレリーフのモニュメントを見つけた。
「それを見たとたん、あぁ、これが私を呼んでたんや~~と思ったんです。1956年って、私が生まれた年なんですよ。」
その昔、神功皇后が廣田神社を祀られ、国家平安守護のために甲山に兜を埋めたといわれる西宮は、晴子さんの言葉を借りると「女神のまち」。
女性の力を表現したいと思って起業した晴子さんは、この「女神のまち・西宮」で、若いアーティストを発掘したり、女性の力を集めたイベントをしたいという夢を持っている。
「森林公園にも愛の像というシンボルの白いモニュメントがあって、そのすぐ横に円形広場があるでしょう??あんなところで、女性パワーのイベントがしたいですよね!」

人が大好きで、人と人の縁・つながりの妙をいつも感じている晴子さんの周りには、常に引き寄せられたパワーが集まり、それがまた晴子さんの唄となって人の心に飛び込んでいくのだろう。
大小あわせて、年間に100回~200回という数のライブをこなしている晴子さん。
感じるままに唄い、心のままに唄う『心の唄旅』の途中という晴子さんと、いつか楽しいイベントが出来るように、私も心のアンテナを立てておこうと思った。


DELICES moi (デリスモア)

HALKO KUWANA LIVE情報

  • 2013年10/12(土)KUBU Suria 神奈川県三浦郡葉山町
  • 2013年10/14(月)Lampsldge 山梨県北杜市小淵沢
  • 2013年10/19(土)BAGUS『満月ライブ』 和歌山市新和歌浦
  • 2013年11/18(金)ROYAL HORSE 大阪市北区兎我野町
  • 2013年11/14(木)soRa 大阪市浪速区湊町
  • 2013年12/8(日)福山one’s heart Live
  • 2013年12/15(日)夙川ギャラリーヌーブ
  • [ホームページ] https://halko.peatix.com/
  • https://www.facebook.com/haleawa/

投稿日時 : 2013-10-05 17:50:52

更新日時 : 2024-06-14 15:09:30

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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