これまでも西宮神社の表大門(赤門)や大練塀、瑞寶橋、嘉永橋などが、指定や登録文化財となっていたが、今回新しく、本殿とその周囲に建つ東翼殿、西翼殿、拝殿、参道東側の手水舎、西側の銅鐘舎が登録の対象となった。
来年、西宮市が施政100周年を迎えることから本殿の屋根葺替工事が行われていたが、この知らせに合わせたように新しい輝きの屋根を見せている。
国宝だった西宮神社の本殿は昭和20年の戦火で消失したが、昭和36年に復元され今に至っている。
西宮神社の本殿は珍しい三連春日造で、別名「西宮造り」とも呼ばれている。
相の間により三棟を連結した大規模な建物。
本殿の東と西に位置する東翼殿・西翼殿は、祭礼が行われる斎庭(ゆにわ)に南面し、祭祀用の社殿として本殿の復興に伴い新たに建立した。
本殿正面に位置する拝殿は、両脇から北方に回廊があり、斎庭を囲っている。
内外で塗装色を塗り分け、屋根の構成も優美で華やかな外観を見せている。
手水舎は切妻造り銅板葺きで、円柱と八角柱を束ねて立て、内部に手水鉢を据え四方を吹放つ。
銅鐘舎は、かつて燈籠陳列用の覆屋(おおいや)であり、四面に菱格子を建て、上部は筬欄間(おさらんま)となっている。
西宮市内には、西宮神社の他にも国指定の登録文化財がある。
甲子園口の松山大学温山記念会館、建石筋にある浦家住宅や旧山本家住宅、武庫川女子大学甲子園会館、関西学院大学時計台などもあり、気軽に見学できる物あるのでお出かけの目的にもいいかも?!
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