「先生の話を聞く」「失敗を怒られる」「宿題に追われる」これは筆者の学校の印象です。こんな学校の印象を覆す、ユニークな学びの場が西宮にあるのをご存知ですか? その名も「Machigaku〜まちのがっこう〜」(通称まちがく)。この記事では、6月9日にネッツトヨタ神戸 GR garageで行われた、まちがくの2024年開講式と授業の様子と共に「まちがく」の魅力をご紹介します。
まちがく2024開講式&第1回「ひと」の授業レポート
開講式の様子
6月9日、ネッツトヨタ神戸GR garageにて、まちがくの2024年開講式と第1回目の授業が開催されました。
田村幸大校長から、昨年のまちがくを振り返りつつ、今年の目的や内容についての説明がありました。特に、今年は市内のあちこちにまちがくのキャンパスを設け、西宮のまち全体を学校にするという新たな挑戦を行うことが紹介されると会場が大きく盛り上がりました。キャンパスの場となったり、授業を提供したりする協働スポンサーとして西宮市の企業や市民団体、大学などの紹介も行われました。
みやたんの生みの親たかいよしかずさんによる2024年度第1回目授業
この日の授業は、なんと!西宮市のキャラクター「みやたん」の生みの親であるたかいよしかずさんでした!
たかいさんは、ライフデザインという概念に魅了され「見た人を元気にする」をモットーに活動するHAPPY CREATORと名乗ることになったことや、みやたんだけではなく、公文教育やチケットぴあのキャラクターデザインなど、たくさんの有名なキャラクター制作も手がけてきたことを教えてくださりました。
みやたん誕生秘話
筆者が特に心に残っているのは「みやたん誕生秘話」です。はじめは西宮市のイベントキャラクターとしてデザインを依頼されたみやたんは町の象徴的な建物や自然をモチーフに考えていたものの、なかなかピンとくるデザインに決まらなかったそうです。「みやたんは、今までいろんなキャラクターを作ってきたが、一番と言えるほどの生みの苦しみがあった」と振り返っておられました。
誕生の経緯として見せてくださったデザイン案には甲山の形をしたキャラクターや散歩のイベントにちなんだ靴の形をしたキャラクターなど、いまのみやたんから想像できないようなキャラクターもたくさんいて驚きました。作品が出来上がる過程をみられるなんてとても貴重な機会ですよね!
オリジナルキャラクター制作ワークショップ
授業の後半では、オリジナルキャラクター制作のワークショップが行われました。たかいさんと一緒に、キャラクターをデザインするとっても贅沢なワークショップで、参加者それぞれが思い思いのキャラクターを描きました。たかいさんは、ささっ!と描かれるキャラクターもとても可愛く魅力的で、さすがだなあととても感動しました。
参加者からの質問に丁寧に答えてくださるたかいさんの様子も印象的でした。学生の参加者に「まず一歩踏み出すこと」「自分が何をしたいのか話せるようにすること」と力強いメッセージを送りながら「そうは言っても不安もあると思う」と自身の失敗談もたくさん披露し、固くならないように和ませてくれる優しいお人柄も素敵でした。
ワクワクがつまった「まちがく」の授業予定
いかがでしたでしょうか?第1回目授業の授業は、講演からワークショップ&サイン会まで盛りだくさんの内容で、本当に素敵な授業でした。これからもまちがくでは、魅力的な授業が予定されています。「知りたい」「学びたい」をテーマに、市内のあちこちで多彩な授業が行われる予定です。ぜひ、まちがくの公式ウェブサイトから最新の授業情報をチェックしてみてください。
最後に田村校長からのメッセージをお伝えします。
「まちがくは、みんなで学び合うことで、一人ひとりのまちの見方を変え、みんなでできることを広げていく場所。参加するみなさん一人ひとりが、まちがくの主役です。ぜひ、あなたの「知りたい」「学びたい」を持って、まちがくに遊びに来てくださいね。」
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執筆:かにかま