春節(旧暦の正月)で、中華圏を中心とした海外からの観光客がたくさん日本に来られているというニュースが新聞やテレビで大きくとりあげられていましたね。
東京、大阪、京都・・・は観光客で大にぎわい。円安の影響もあって、「爆買(ばくがい)」という言葉もできるぐらい、大きな経済効果をもたらしています。
果たして、西宮にもその余波は来ているのでしょうか。
アンテナを張り巡らしていると、中国からの観光客が、甲陽園のケーキハウスツマガリさんを訪ねてこられるとの情報が。聞きつけて、ショッピングの現場におじゃましてきました。
上海から来られたみなさんは何度も日本を旅したことがあり、定番の観光旅行ではなく、まだみんなが知らないところで食事したり買い物したりと、上質な旅を求めておられました。有馬温泉で一泊されたついでに、バスで30分もかからない西宮に立ち寄られたのです。
案内役を務めた西宮在住の中国人女性のおすすめで、ツマガリさんの店でのショッピングが実現しました。事前に差し入れで食べていたクッキーのおいしさに、みなさんの期待値が高まる中、バスが到着しました。
白衣に白いパティシエ帽のスタッフがお出迎え。美しい花の寄せ植えで飾られた店先をさっそくパチリ。ひなまつりラッピングの店頭ディスプレイにも釘付け。楽しそうです。
スケジュールが詰まっており、ゆっくりと食べることができないので、お土産用の焼き菓子を求めて来られたみなさんですが、ショーケースに並んだ美しくておいしそうな生菓子を見ると・・・・そりゃあ、注文せずにはいられません。「バスの中で食べるから」と、それぞれに好みの生ケーキを選びました。
焼き菓子を選ぶ間に、ツマガリさんおなじみの、お菓子とお茶のおもてなし。小ぶりのマカロン(ショコラーデン・ルクセンブルグ)とお茶が振る舞われました。振る舞う人も味わう人も、みんな笑顔。言葉など通じなくても、心は通じるものですね。
焼き菓子がたくさん並ぶ2階のギャラリーに移って、お買い物を堪能。迷うのも楽しいし、カゴに入りきらないくらい買うのも楽しい。スタッフの可愛い制服と接客の丁寧さも好評でした。
さて、楽しくショッピングする女性陣の横で、男性たちは早々に外に出て、まちなみをぶらぶら。山すその緑豊かな甲陽園の風景を楽しんでいたようです。この光景は万国共通なようですね。
スマートフォンで次々写真を撮るみなさん。すぐにSNSで発信するんですね。バスにもアンテナがついてwi-fi環境が整っていました。西宮の美しい風景、美味しい食べ物、心のこもったおもてなし・・・どうぞ世界の人に広めてくださいね。
「インバウンド」がキーワードと言われていますが、西宮にも海外の人に誇れるところがたくさんありますね。もっと知っていただき、また、受け入れていける仕組み作りをしなければ・・・と、1時間足らずの取材で強く感じました。
記者のつぶやき あるいは 戯れ言
西宮には宿泊施設が少ないんですよね。芸文(兵庫県芸術文化センター)に来られたアーティストやお客様もみんな大阪や神戸に泊まって、西宮のナイトライフを楽しんでもらえない。
小さくてもいいからホテル 作ってくれないかなあ・・・