無性にレモンパイが食べたくなって、夙川のエルベランに。
開店早々だけれど、すでに並んでいる人が。感染症対策で人数制限されており、お客さんが一人出たら交代で一人入店。案内してくれる店員さんの上品で優しい物腰に、待たされるのも気にならないのだけれど、レモンパイが売り切れてしまわないか・・・それが気がかり。
いざ、入店。ケーキ屋さんのショーケースの前であれこれ迷うのって至福のひととき。でも今日は、レモンパイと決めている。「目移りしないぞ」と心に決めていたのだけれど、バナナエクレールがあまりにも可愛かったので、一つ追加。
お使いもののクッキーセットも購入。定番のエルベランクッキーは評判通りの人気商品だ。「いつもの」という感じで迷わず買って行く人が多い。まさに、ハズさない焼き菓子。パッケージやショッパー(紙袋)も素敵。
さて、本題のレモンパイ。案の定、第1弾のトレーは売り切れのようで、ホールを切り分けてもらった。
持ち帰ってお茶の時間。
1964年の創業当時からの人気商品らしい。先代が考案したレシピを息子さんであるシェフが守り続けており、変わらない美味しさに、親子3代のファンという人や、「思い出が蘇る」と懐かしむ人も少なくない。
新参者の私はというと、こんな美味しいケーキが半世紀も前から売られていたということに畏敬の念を抱かずにはいられない。「阪神間って、すげー」
特製のサクサクのパイで2層にサンドされたとろりとなめらかなレモンクリーム(レモンカスター)。国産レモンの爽やかさと適度な酸味が、ほの甘いクリームになじんでいる。
パイの上には、真っ白い生クリームがどっさり!一見、「ひつこそう」(関西弁?)な感じだが、食べてみると、さっぱりしていて、いくらでも食べられそう。「こんなにおいしいクリーム食べたことない」と思うはず。
おいしい生クリームの秘密は、鳥取県大山牧場のノンホモ35%の牛乳を100%使用しているから、だとか。乳化剤や植物性油脂などの余計なものは一切使用せずおいしい牛乳から作っているので、芳醇な風味とスッとしたくちどけになるそうだ。
この絶品レモンパイは残念ながら店頭販売のみ。ネット通販では買うことができない。焼き菓子が美味しい洋菓子店の生菓子を味わえることは、地元に住む者の特権と言えるかもしれない。
エルベラン公式サイト https://elberun.gift/