西宮神社の東面と南面を囲んでいる壁は247メートルあり、練り土だけで作られていて、国指定の重要文化財となっている。
名古屋の熱田神宮の「信長塀」、京都の三十三間堂の「太閤塀」とともに日本三大練塀といわれているが、この西宮神社の塀が最古、最大規模のようだ。
昭和27年の修理の時に出てきた古銭などから室町中期にできたとされている。
しかし練り土だけで造られた塀はもろく、これまでにも何度も修復されてきたが、直近は阪神淡路大震災後(平成8年)の伝統的な『版築工法』で行われたが、東面の一部に崩落がみられ令和元年より原因調査や修理方法の試験が行われ、令和3年4月から施工工事が開始されている。
昨年夏の赤門の塗直しとともに、一連の大工事となっている。
令和3年7月12日に『重要文化財保存事業』の一般見学会が行われた。(下の写真はその時の様子)
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