香櫨園浜での清掃活動を始めとして、地道に自然保護などの活動をされている『浜・川・山の自然たんけん隊』の呼びかけによって、会員やボランティアなど30名弱の方々が6月1日午前10時に今津浜に集まった。
今津灯台のすぐ沖では水門工事の一部が始まっていて、かつてあった小さな突堤のようなものはもう姿を消していた。
そして今津浜も、沖にできる新しい水門(津波対策として2023年完成予定)や名神高速道路と湾岸線をつなぐ道路の新設などの工事予定エリアとなっているため、いづれは姿を消す予定の浜。
今津浜は東川と新川が注ぎ込む二つの川の間にある100mほどの人工の浜で、今津灯台が建つ横にある小さな浜だが、コアジサシが飛び交ったり、貴重な浜辺の植物も生息している。
この日は、西宮自然保護協会の大谷洋子さんによる浜の植物の説明があったり、大関酒造の伊藤大輔さんの今津の歴史や日本最古の木造の今津灯台のお話などもあった。
大谷さんの説明でハマダイコン・ハマエンドウ・ハマヒルガオなど貴重な植物と、ハマヒルガオに蔓で寄生して広がっているアメリカネナシカズラやコマツヨイグサなど駆除したほうがいい外来種植物などを勉強した後、手に持った袋に排除植物やプラスチックゴミなど清掃活動に汗を流した。
ハマダイコン アメリカネナシカズラ アメリカネナシカズラ コマツヨイグサ
夜になると黄色い花が咲くコマツヨイグサなどは見た目に可愛いが、日本種のマツヨイグサと違って外来種で他の植物を駆逐するので駆除したほうがいい植物になるようだ。
2時間近い活動なので、近くのマリンショップのお手洗いを使わせていただいたり、近くで工事をしている方の対応であったりを垣間見て、会の事務局の方々の丁寧な関係性作りにも頭がさがる思いがした。
次回の『浜・川・山の自然たんけん隊』の活動は、7月6日(土)10:00から香櫨園浜のクリーンアップ&海浜性植物観察。
集合場所は西宮回生病院前の浜(夙川河口の西側)
申し込み不要/参加費無料なので、お気軽にご参加ください。(雨天中止)
なお、暑い時期ですので暑さ対策はお願いします。