3月1日(木)体験プログラム2 「和ろうそく作り(松本商店)」
西宮まちなかボランティアガイド養成講座の最終回は、和ろうそく作りの体験プログラム。阪神久寿川からほど近い松本商店さんに集合したのは約15人。
今日は、松本商店そしてのこれからの体験プログラムづくりのための試作コースという事で和ろうそくの世界を体験させてもらえる事に!!今日も参加者全員の自己紹介から始まった。
お店の奥では昔ながらの、手作りの清浄生掛け(しょうじょうきがけ)を松本社長のお父さんが実演。天然の櫨の実から絞った木蝋(もくろう)を何度も塗り乾かしていくその手元を、参加者全員が食い入るように見つめた。和ろうそくの原材料や特徴、道具の説明を聞きながら、慣れた手つきで蝋を手に付け上掛けをしていくお父様の作業を間近で見せていただく。
実はこの後、参加者がこの上掛けの工程に挑戦したが、一度に何本もを同時に蝋をかけるお父さんの職人技とは違ってもちろん一本ずつ。それでも、付きっきりの手ほどきでなんとか真似事をさせてもらい、大きな満足感を味あわせていただいた。
体験スペースに移動して先ずはろうそくの芯づくり。和紙にい草のズイを巻き付けてつくる芯よりは易しいと言われながらも、二種類の和紙を使っての芯作りに四苦八苦。なんとか作りあげた芯で、自分のろうそくを作ったが、最初の芯づくりがろうそく作りにいかに重要だったかを思い知ることになった。それでも自分が一生懸命に作ったものは愛おしい。これこそ、体験プログラムの醍醐味。
最後は、自分の芯で型流しで作った和ろうそくに、まるで童心に返ったように一心に絵付けを楽しんだ。「最初は蝋の匂いが鼻につくように感じましたが、すぐ慣れて今では印象的な香りだと思います。」という参加者の感想からも、わずか数時間の事だとはいえ、自分で作るという経験がどれだけ愛着を感じる事ができるかがうかがえる。
今後に向けての試作のコースだった今日の体験に、参加者がいろいろ感想を伝えながらも、そこには満足感あふれる顔が並んでいた。
体験ならではの難しさも改めて感じながら、刀根さんの二回の講座で学んだ言葉を思い返した。最後は、皆で後片付けをして松本商店を後にした。