西宮市制100周年事業『西宮市の史跡・観光地を3Dでめぐるバーチャルツアー』としてエントリーしている事業の撮影の第一弾は県立西宮甲山高校で専用3Dカメラでの撮影会!

県立西宮甲山高校

『VRとAI×メタバースで、防災/医療/観光など兵庫県の課題を解決する。圧倒的な没入感が得られるリアルメタバースを3Dスキャナーでこれまでより遥かに手軽に実現し、「現地に行かずに、現地に行きたい!」を叶える事業。』という新規事業の立ち上げ企画で、西宮商工会議所のビジネスコンテストに挑戦し、見事ファイナリスト6名に選ばれた三苫裕和氏が、西宮市100周年事業に手をあげている。

その最初の施設に選ばれたのは、2027年3月で閉校が決まっている県立西宮甲山高校。
生徒会の役員4人が、初めての3Dカメラ(スキャナー)での撮影に挑戦した!!

撮影当日の様子を取材させていただいた。

VRとAI×メタバースで「現地に行かずに、現地に行きたい!」を叶える事業

『デジタルツインによる3Dバーチャルツアー』を目指す・・・と三苫さんの会社(三日月プランニング)のウェブサイトには書かれている。

あらゆる空間を最新!3Dカメラで3Dモデリングデータに!!
超広角レンズ搭載した!VRプロジェクターで没入体験を!!あなたの「空間」デジタルツインとして動きはじめる
あなたのいる「空間」が「バーチャル空間」として
臨場感あふれる世界をつくりだす

これからはAIと組み合わせることで、これまでゲームの世界だったVRがすでに防災で活用されはじめていて、今後は観光や医療、介護などさまざまな分野で活用されていくのだという。
昔人間の筆者には、なかなか理解できないが、現地を見れば何かわかるのではないか?
そんな思いで甲山高校にいってみた。

今、三苫さんが推奨しているのは、3D画像作成の労力や費用を抑えることができる3Dカメラ(スキャナー)の活用。

カメラで撮影した画像をAIを搭載したMatterportで、格段に早いスピードで編集ができるようだ。

県立西宮甲山高校

さくらやまなみバスの”甲山高校前バス停”から正門を入ると、さくら並木の坂を上がって校舎へ!!

県立西宮甲山高校は1983年(昭和58年)に開校した高校だが、2027年3月に閉校となり、その後は県立西宮北高校と合併し『県立西宮苦楽園高校』となり、場所は現在の県立西宮北高校になることが決まっている。

そんな甲山高校の精密な3D画像を作ろうと、この日は生徒会の役員が3Dカメラ(スキャナー)で学校内全部を撮影するという。

「このお話を聞いた時は、本当に嬉しかったです!今、とてもワクワクしています。あと一年半で甲山高校が閉校になりますが、私たちが作った3D画像のバーチャル甲山高校が残るなんて・・・」と、この日は7人の生徒会役員の内、このプロジェクト担当の4人が集まった。

甲山がこんな角度で見れるロケーション

甲山高校の校舎の配置がとてもユニークで、新入生は最初は必ず迷子になるという。
そんな校内には、ところどころに校内案内が張り出されていた。

「校舎があちこちに分かれているので、私たちも本当に普段行かないエリアもあるんです。今日は普段行かないエリアへの探検気分もあって楽しみなんです!」と生徒たち。

生徒の想いを未来へ!!甲山高校3Dモデリングプロジェクト

事前に打ち合わせもあり、一応機材の説明は聞いていたようだが、いざ実際に撮影が始まる・・・という緊張感が高まってくる。
事前にプロが決めた起点となる2階に移動し、改めて機材の説明と実際の撮影の注意点を聞く姿は真剣。

起点になる地点でレクチャー

この起点で4グループがそれぞれ撮影して、4方向に散っていく。
廊下を撮影するのは、おおよそ1.5メートルで1回撮影して進んでいく。
撮影地点に三脚を停めると、操作はiPadで行う。撮影されたものは、すぐその場で付いているプロのスタッフと一緒に確認。

廊下に面した教室は全て扉を開けておき、教室内も4〜5ヶ所撮影するのだが、iPadで操作されたカメラは自動で四方を撮影するので、操作するオペレーターもそのカメラに映り込まないように注意する必要がある。

もちろん取材者の私たちも事前に隠れないといけないので、撮影のタイミングも限られる。

長い廊下を1.5メートルずつ進むので、なかなか根気のいる作業になるが、少ししてくると生徒さんたちの肩の力も抜けてきていたようだ。

長い廊下を1.5メートルずつ進んで撮影
プロのスタッフに教えをこいながらiPadを操作する

「階段が一番厄介なんですよ!!3段ずつ撮影しないといけないし、カメラの水平にも気をつけないといけないので・・・・」

階段は水平を保ちながら3段ずつ

こうして4チームに分かれた撮影は、9時過ぎから午後2時ごろまで続いた。

西宮市の100周年事業にエントリーしているが、プロがサクッと撮影するのではなく市民に参加してもらおう!!というのが一つ目的。

今回は学校ということで生徒さんたちの撮影になったが、この後予定されている西宮神社(10月11日)をはじめとする撮影も、市民を参加を募っているという。
もしもご興味を持たれた方は、ぜひ、三苫さんまでご連絡してみてください!!
メール:h.mitoma★mikadukiplanning.jp (★を@に変えてください)

編集されたバーチャル甲山高校

撮影されたのが2025年9月27日だったが、それから3日後には「まだ途中ですが....」と言いながら、とても素晴らしいバーチャル甲山高校を見せていただいた。

正式公開はも少し先になりそうだが、すごいスピード感!!
4Kの3Dカメラ(スキャナー)で撮影したものを、AIが編集して現れたメタバースをVRで没入感を体験できる。それもとてつもなく正確な空間の・・・。
まさに、そこに行かなくても、そこにいるように体験できる!

今後はさまざまな分野での活用が期待されているというこの技術を使いながら、市内のいくつかの場所の3D撮影が進んでいくようだ。

今回の撮影の様子などを三苫さんがまとめられた動画はこちら➡︎


 

投稿日時 : 2025-10-07 06:38:00

更新日時 : 2025-10-04 09:35:38

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

西宮流のメールマガジン 購読無料

西宮流のメールマガジン

新着・おすすめ記事や
プレゼント情報が届きます。
ぜひご登録くださいね。

» メルマガ登録の説明

こちらの記事もおすすめです

西宮流 (にしのみやスタイル) の新着記事