最近はあちこちでマルシェが開催されるようになっていますね。マルシェとはフランス語で「市場」を意味し、地域の特産品やハンドメイド作家の作品などさまざまな商品が販売され、良い交流の場にもなっています。
この記事では、そんなマルシェのひとつ「えびす☆Marche」を取り上げました。筆者が取材に行き、実際に出店ブースを見学、飲食、体験した内容をご紹介します。
また、マルシェの裏側のストーリーも書いています。
えびす☆Marcheを始めた地域のママさんたちにお話を伺う機会を得たので、マルシェの始まりと現在についてもご紹介します。
さらに、会場を提供しているGR Garage 西宮の店長村上正和さんにもインタビューができました。
「えびす☆Marche vol.18」に遊びに行ってきました!
2024年12月21日(土)、第18回「えびす☆Marche」が西宮市建石町にある「ネッツトヨタ神戸 GR Garage 西宮 ・ダイハツ西宮建石」の一階と二階フロアで開かれ、多くの親子連れらで賑わいました。
個性豊かな20もの出店。飲食、ハンドメイド作品、セラピー、ワークショップ
早速、マルシェの出店紹介をしていきましょう。
「まりこーひー」で炒りたてのコーヒー豆をその場で挽いてもらい、ハンドドリップコーヒーを淹れてもらいました。赤ワイン色のコーヒーはストレートがおすすめで、香りの良い味でした。そして、お昼ご飯に「内野そうざい店」でおにぎりとコロッケを購入しました。手作りのやさしい味わいでおいしかったです。
セラピーの6店舗では絶え間なくお客さんが体験されていました。筆者は「はなゆり」でフットマッサージをしてもらいました。痛くない程よい刺激のマッサージをしてもらうと、血流がよくなったのか足がポカポカして足が軽く感じられました。
クリスマスが近いので「SajiPan」のクリスマス菓子シュトーレンをお土産に購入しました。チョコレート味、抹茶味など4種類ものシュトーレンが陳列されていました。焼きたてパンもおすすめです。お店では店主とお客さんとのやり取り、コミュニケーションも楽しいものです。
出店紹介
飲食店が5つ、ハンドメイド雑貨店が5つ、セラピスト店が6つ、参加型ワークショップ店が3つ、合計20もの出店がありました!
飲食(5)
- Sajipan販売所:パン・焼き菓子
- 米粉のおやつ専門店ni-mu(にーむ):米粉のクッキー&シフォンケーキ販売
- まりこーひー:テイクアウトいりたてコーヒー
- NPO法人 a little:麹カレー、酵素玄米おむすび、サラダ、ジュース、コーヒー
- 内野そうざい店:うちのコロッケとおにぎりの販売
ハンドメイド雑貨(5)
- 花と雑貨のお店 うらら:しめ縄リース、お正月・成人式のヘッドドレス
- アトリエ ハルカ:大人可愛いアクセサリーのお店
- HAPPY producer TOMI:felt & beads アクセサリーと「なっへー」の販売
- sakura maccha:ハンドメイドアクセサリーの販売
- QUIRKY:あみものファッション小物
セラピー(6)
- 西宮の母つやこ:タロット占い、マヤ暦
- メナードフェイシャルサロン甲子園四番町:ビューティーハンドケア
- ケア&ビューティー:ハンドトリートメント、ケアネイル、ネイルカラー
- feels:ヘッドマッサージ
- HanaYuri(はなゆり):フットリラクゼーション
- carina”カリーナ”:ベビーマッサージ体験会とにじいろおててあーと
ワークショップ(3)
- カフェいりたてサロン:いりたてコーヒーの粕染めワークショップ
- 日々研商会(Lily’s Garden):ぬりえになる似顔絵
- mochico:ヒンメリWS、アクリルスポンジと紙ストロー、絵本読み聞かせ
その他(1)
- 神戸新聞 子育てクラブ すきっぷ すきっぷサロン
マルシェでは来場者がワクワク楽しめるようなイベントが企画されていました。
小さいお子さんも楽しめる「ビンゴ大会」、あなさん(遠藤恵子) とmochico (山藤有加) による「絵本の読み聞かせ」、さらに「ペープサート」の発表会もありました。ペープサートは浜脇小学校の図書ボランティアやマルシェ開催に関わっている地域のママさんたちが事前練習を重ね「にじいろのさかな」が上演されました。おおきな立体的な魚が印象的で、絵本の内容に子供たちはじっと聴き入っていました。
お買い物するとスタンプを押してもらえるスタンプラリーもおすすめです。3ポイント貯まるとプレゼントがもらえますよ。好みの店で飲食、ユニークかつかわいらしいハンドメイド作品を購入、ワークショップで面白い体験、自分へのご褒美にセラピストによる施術を受ける、など楽しみ方は自由です。
主催は地域のママたち!
地域住民が楽しめるイベント「えびす☆Marche」が始まったのは8年前。えびす☆Marche主催のママさんお二人にお話を伺いました。子育てサークルを運営している山藤有加さん、ベビーマッサージ講師の梅木まりさんは、「地域で何か出来たらいいね!」と意気投合。阪神西宮駅の南、西宮商店街のすぺーすハタヤで2016年8月にマルシェを始めたのが最初のスタートだったそうです。7月と12月にすぺーすハタヤで長年マルシェが開催されていましたが、2024年から会場をGR Garage 西宮に移して行われるようになりました。
9年間に合計18回ものマルシェが開催されているなんて長い歴史ですね。「マルシェが市内のクリエイターさん達と地域の方々の交流の場になるといいなと思っています。実際、ご縁とご縁の場になっています。とにかく一度来てほしいです!」とおっしゃっています。
地域に貢献したい「GR Garage西宮・ダイハツ西宮建石店」
ネッツトヨタ神戸株式会社、GR garage西宮・ダイハツ西宮建石店は2023年7月に新しく建石町にオープンしました。従来の形にとらわれない、この町で一番楽しい新しい形のカーディーラーを目指しているそうです。空調の整った居心地の良いスペースを提供してくださっている店長の村上正和さんによると「地域貢献しようという会社の方針がある」そうです。「地域の困りごとを解決出来たらいいよね。地域と店舗をどのようにつなげていくか。いろんな取り組みを通じて店舗に来てもらい、車好きのお客様を作り出したい」という気持ちもあるそうです。ちなみにGR garage西宮は、地域が学びの場になる「まちがく」の会場にもなっています。
次回「えびす☆Marche」は2025年7月18日に開催
赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層が訪れる「えびす☆Marche」はいかがでしたでしょうか?! いままでは来場者として地域のマルシェに行っていた筆者でしたが、今回の取材を通じて、主催者・出店者・会場提供者などいろいろな立場の人たちの想い・協力・工夫があってこそのマルシェなのだということを知ることができました。
出店者は商品を買ってもらうだけでなく来場者とのコミュニケーションを大事にされています。また、GR Garageの店長さんは会場提供することで地域貢献したいと思っておられます。主催者お二人はマルシェがより良くなるようにと出店者を選定、イベント内容を工夫し、広報活動もされています。そのようなみなさんの協力があってこそイベントは成り立っているのですね。
地域に根差したこころあたたまるえびす☆マルシェに行ってみて良かったです。コロナ禍で人的交流が激減した時期もありましたが、だからこそ対面のマルシェで過ごす時間が貴重なものであるような気がします。
人とモノ、想いをつなぐ楽しい空間がマルシェと言えるでしょう。回数を重ねるにつれて認知度が上がり、来場者も増えているそうです。次回、えびす☆Marche は、2025年7月18日(金)に開催される予定です。駐車場、駐輪場も用意されているので皆さんぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。えびす☆MarcheのSNSでイベント情報をご覧ください。
執筆:ちぃかぁ