世界最高齢で単独無寄港太平洋横断の堀江謙一さんが古野電気を訪問

堀江謙一

60年前とほぼ同じ大きさの約6メートルのヨットで単独無寄港で太平洋を横断し、堀江謙一さんが紀伊水道にゴールしたのは2022年6月4日未明。
83歳でのチャレンジは、世界最高齢の記録だという。

その堀江さんのマーメイドⅢの航海を、様々な航法装置などで支援したのが西宮に本社を置く世界の古野電気。
無線機、GPS、衛星電話などの他に、今回は古野電気開発のトラッキングシステムが注目を浴びた。

トラッキングシステムとは、GPSを備えた衛星通信端末を艇に搭載し、衛星通信を介してGPSで取得した経度・緯度や進路、スピード情報をウェブサイト上の地図にリアルタイムで表示することのできるシステム。
今回の航海では69日間約8,500キロのリアルタイムな位置情報が古野電気のWEBサイトに表示された。

SOUTH WINGでのセレモニー
SOUTH WINGでのセレモニー

この日、古野電気のSOUTH WING(新研究開発棟)に社員やメディアが集まり、堀江謙一さんの偉業をたたえた。
古野幸男社長の挨拶や花束贈呈、堀江さんから古野電気への感謝の言葉などの後、集まった古野電気の社員からのたくさんの質問などからも、堀江さんの69日間の航海を垣間見ることができたので、少しご紹介(^_−)−☆

<60年前の航海との違いは??>
今でもわかってないことは多いが、60年前の23歳の頃は本当に何もわかってなかったと思う。
海外旅行が自由でない時代で、ヨットでの太平洋横断の許可を得ることも難しく、向こうに着いたら「強制送還になるかも?」と思いながらも「どうしたら着けるか??」しか考えていなかった。
もちろん、航海中に家族と連絡を取ることなどできなかったが、今回は、衛星電話で毎日家族と電話もできた。
今はGPSなどの航法装置があるが、60年前は太陽や星の位置で現在地を把握する六分儀を使っていたので天候に大きく左右された。

<古野電気が開発したトラッキングシステムを利用した感想は??>
1時間ごとの航行位置が表示されていたことで、天候などによって船の位置がバックした時などは陸の家族の方に心配する電話が入ったようだ。
このシステムで多くの人が見守ってくださっていることに感謝したし、全世界の人とつながっているという一体感があった(^_-)-☆
また、アマチュア無線は通常は位置情報から始めないといけないが、このシステムがあることでそこが省略で来たので交信もスムーズだった。270局くらい交信した。

<航海中の楽しみや至福のひと時とは??>
私にとっての楽しみは「一杯飲むこと!」ではなく、とにかく船が進んでくれること。
海が暴れてもいいから、とにかく進んでくれるのが楽しみ。
月が出ていなくて、海がとても静かな時は満天の星が海面に映りこんで宇宙に浮かんでいるような気になることもある。それはそれでとてもきれい。
そしてきれいだなと思う夕日もたくさんあったが、私が一番きれいだと思うのは、嵐を抜けた後にホッとして見た時の夕日です。


古野電気のアットホームな出迎えの中で「あの1時間ごとのリアルタイムのトラッキングシステムでは、こっそりハワイに上陸することもできずダイヤモンドヘッドを眺めていた。」とか「60年は、サンフランシスコに入港した午後には上陸していたが、今回日本に帰ってきた時は上陸まで2日間もかかった。」などユーモアたっぷりのトークに楽しい交流の場となった。

本社1階のショールームを見学
本社1階のショールームを見学

集まった社員たちと一緒に集合写真を撮った後、古野電気の本社1階のショールームを見学。
FURUNOの様々な機器を興味深そうに見て回ったが、やはりハンドルがあると自然に手が伸びていた。

ショールームで古野電気の年表を見た堀江さんが「僕と同い年なんですね!!」
古野電気の前身の古野電気商会を古野清孝氏が立ち上げたのが1938年。
まさに堀江謙一さんがこの年に産声を上げている。縁というのは本当に不思議(^_-)-☆

今でもまだ、自身を「若輩者」という堀江謙一さんからは、まだまだ目が離せそうにない。



投稿日時 : 2022-07-01 10:29:44

更新日時 : 2022-09-05 21:04:40

この記事の著者

編集部|J

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