「母が宝塚ファンでしたし、姉が歌劇に籍を置いていたり、姪が未来のタカラジェンヌという環境の中で女優をしていると『宝塚 に行けなかったから・・・？？』って言われる事もあるのですが、私にはあの世界はまったく興味がな かったんです。」そんなお話から楽しい時間が始まった。

今回、女優のとみずみほさんの取材をする事になったのは、宮っ子のとみずさんが主演する映画『た こ焼きの詩』のロードショーが決まり、地元先行特別ロードショーとして6月5日(金)18:30からフレン テホール( JR西宮南側/フレンテ西宮5F )で上映されると言うニュースがきっかけだった。

実はこの映画は主演のとみずさんだけでなく、監督の近兼拓史さん、主題歌を担当するワタナベフラワー のクマガイタツロウさんの3人が「西宮」というキーワードでつながっているというご縁のある作品と なっている。
限定200名のフレンテホールでの特別上映会では出演者の舞台挨拶もある。

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今回が初めての映画という主演のとみずさんは、宝塚北高等学校の演劇科のご出身。「ほんとうに面白い授業でしたよ。生徒も『普通の高校生活は送りたくない！』と思っていた人が多く、 いろんなキャラの人がいましたね。おまけにすごく仲のいいクラスでした。」この時に身体表現を徹底的に教え込まれたと振り返る。 しかし、演劇の世界にずっといたわけではない。震災の頃は神戸のホテル勤め。「自分の力で何かがしたい。」という思いが膨らみ始めた頃、新野新さんが芸能学園を立ちあげるという事を耳にしMC 科の一期生として飛び込む事に。

「とにかく声を使う仕事がしてみたかったんです。昔の宝塚のパンフレットには、セリフが書かれてい ました。そのセリフを声を出して読むのが好きな女の子でしたね。いろんな声を出して読んだり、モノ マネをしたり・・・・。なりきってましたね〜 〜笑」その学園には、お笑い/ボーカル/芝居/MCと４科あったが、迷わずMC科を選んだ。 「でも一期生という事もあって、４科ともとても仲良しでした。」 卒業する時に一期生のメンバーが劇団「天悟」を立ち上げる事になり、誘われるままに参加したが、楽しかった14年間の活動は2010年に幕を閉じた。

役者をやっていて良かったと思う時は？？という月並みな質問には「ほんとうに月並みなんですが、お 客さんの『面白かった！』『心に響いた！』という声を聞くと『ああ、またやりたい！』と思うんです。」と目を輝かせる。

稽古はあまり好きではない!・・・と言うとみずさんだが 舞台上でのスポットライトやお客さんのこの声を聞くとまたやりたくなってしまうと笑う。

ジャンヌダルクや毛沢東夫人の江青をモチーフにした役や北条政子など、強い女性の役が多かったとみずさんだが 2007年に演じた『阿部定』はもう一度やってみたいと思う役だそうだ。そんな舞台一筋だったとみずみほさんの初めての映画は、たこ焼き屋で働く母と娘の人情ムービー「た こ焼きの詩」。

子供役には、今注目の古和咲紀ちゃん。 舞台と映画の違いに戸惑いながらのとみずさんの演技にも注目したい。そしてなんと、主題歌を担当するワタナベフラワーとParmanent Fishの両グループのメンバーが映画に出 演もしているという。これもファンならずともチェックしたいところ！！ ロードショーの日程も、順次決まっていくので下記のサイトでチェック！！

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