子供たちだけでなくみんなが楽しめる絵本。お聞きの皆さんにこんなお話いかがですか?という絵本を、番組の中でご紹介しています。
7月の絵本は、絵本塾出版発行、手島圭三郎作「しまふくろう いきる」です。
作者の手島圭三郎さんは北海道の自然と生き物をテーマにたくさんの作品を書かれていて、木版画の力強い作品をご存知の方も多いと思います。A3サイズの見開きいっぱいの絵が迫力です。
シマフクロウは体長が6,70センチ、翼を広げると人間の背丈以上の大型の鳥で、いわゆる絶滅危惧種で、寿命は20年ほどです。
親から巣立った二匹が出会い、北海道の自然の中で暮らすシマフクロウ。子供も生まれ、幸せな日々が続きますが、やがて別れの時が来ます。メスがぼうぼうと鳴いてオスを待つのですが、返事の声が聞こえません。オスの帰りを待って鳴くのです。
最後のシーンでは、厳しい自然を生き抜くシマフクロウの潔さ、その愛情が感じられる素晴らしい絵が二枚つづきます。
西宮市立図書館には、ほかの作品もそろっていますので、ぜひ一度、手にとってご覧ください。