伝統芸能を中心に、様々な分野の芸能も含めた活動ができる拠点として『平林会館・西宮能楽堂』が鳴尾駅の南側徒歩5分のところにでき、こけら落とし公演がありました。
12月10日に非公開での完成披露公演がありましたが、一般の方々へのお披露目は2018年1月7日が初めてでした。
この日は開演の15分前には建物の表で鏡開きがああり、地元・鳴尾が描かれる能「高砂」の解説や楽器・謡の体験ワークショップなどが、真新しい舞台でお披露目されました。
シテ方観世流:梅若基徳、梅若猶義、大西礼久、上野雄介、梅若雄一郎
狂言方大倉流:善竹忠一郎、善竹隆司、善竹隆平
囃子方:(笛)斎藤敦、(小鼓)上田敦史、(大鼓)守家由訓、(太鼓)上田慎也
午後からのお披露目に先立って、冬休みを利用して企画されていた全8回の「こども能楽教室」 の発表会があり、17名のこどもたちが練習した、老松、玄象、小袖曽我、春栄、国栖、竹生島などを熱演しました。
一人一人の演者の後ろで吟じた梅若さんは「あの短いお稽古でここまで完成させるとは、本当に子供達の力です。後ろから見守りながら思わず涙が出ました。子供達には、唄や仕舞だけではなく人間としての礼節も伝えたつもりです。指導はしますが私自身のコピーを作るつもりはありません。一人一人が感じ取ったことを発表してくれたでのではないかと思っています。」
子供達を見守るご家族や友人の前で、堂々と舞う子供達。
「学校から能楽教室のチラシを持って帰りまして・・・。子供がやってみたいということで参加しました。すぐ近くにこうした施設があり、貴重な体験が気軽にできるというのはいいですね!!これからの子供達ですから、日本の伝統文化にも触れておいて欲しいなと思っています。」
「あの短いお稽古でここまで完成させるとは、本当に子供達の力です。後ろから見守りながら思わず涙が出ました。子供達には、唄や仕舞だけではなく人間としての礼節も伝えたつもりです。指導はしますが私自身のコピーを作るつもりはありません。一人一人が感じ取ったことを発表してくれたでのではないかと思っています。」と一人一人の演者を後ろで吟じた梅若基徳さん。
この後、祝いの趣を持った『猩々(しょうじょう)』を梅若さんが舞われこの日の発表会を締めくくった。
この施設は能楽だけでなく、一階の稽古場や、能楽堂も舞台上にマットを敷くことで、様々なジャンルに使える施設となっています。
ご興味のある方は、直接お尋ねください。
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