今年は戦後70年。
間もなく終戦記念日を迎えるが、今上映中の映画「日本のいちばん長い日」は、いろいろ西宮との関係がある映画だ。
昭和史研究の第一人者であり、圧倒的支持を受ける半藤一利の傑作 ノンフィクション「日本のいちばん長い日」が原田眞人氏の監督・脚本で映画化され、主役は役所広司さんが演じる陸軍大臣・阿南惟幾。
昭和天皇役には本木雅弘さん、そして当時の首相・鈴木貫太郎役を山﨑努さんが演じ 、戦争終結のために命をかけた男たちの物語が描かれている。
実はこの映画は西宮との関係がいろいろある。そんな小ネタを頭に入れて映画をみると、また違った面白さが見えてくるかも??
(1)この映画は関西で撮影され、兵庫県でも県公館や神戸大学、旧乾邸などで重要な場面が撮影されているが、西宮市の武庫川女子大甲子園会館(旧甲子園ホテル)も天皇の居室吹上御所や御文庫棟として映画に登場する。
また、この映画の公開を記念して、甲子園会館ではロケ情報もふんだんにいれた特別見学会が開かれている。日程等の詳細はこちらから⇒
(2)ポツダム宣言に対して、本土決戦か降伏かで大きく分かれ天皇のご聖断によってポツダム宣言を受託したのだが、時の鈴木貫太郎首相(山崎務)を献身的に支えた迫水久常内閣書記官長を演ずるのは西宮出身の俳優・堤真一。
(3)玉音放送実現に向けて尽力し、天皇の聖断が吹き込まれた玉音盤を守り抜いた当時の情報局総裁・下村宏は、大正10年朝日新聞入社と共に苦楽園五番町に「海南荘」と名付けた邸宅に住んだ人。歌人としても知られる。(西宮文学回廊より⇒)
現在、その広大な邸宅跡は住宅地となっているが、その一角の公園に歌碑が残されている。