「ワークショップフェスティバル・西宮 DOORS」は令和3年度より「ワークショップ BOX西宮」に名称を一新して展開いたします。

英語で楽しむイギリスの民話「ジンジャーブレッド・マン!」

講師:Japan English Drama Institute / Hal & Ruca

英語で楽しむイギリスの民話「ジンジャーブレッド・マン!」Japan English Drama Institute / Hal & Ruca
YouTubeで動画を見る https://youtu.be/mgdpvdL_l70

【英語で楽しむイギリスの民話「ジンジャーブレッド・マン!」】

2020年度西宮ドアーズに親子・祖父母孫で楽しめる英語の歌/ダンスの講座を開講予定でした。 普段英語での劇や歌/ダンスを含むミュージカルを通して英語での自己表現や舞台表現の体験を提供する活動をしているのでイギリスの民話「ジンジャーブレッド・マン!」を手作りの背景とパペットを作り簡単なクイズも含めた小品にしました。

クリスマスのお菓子としても有名な人型クッキー「ジンジャーブレッド・マン」。 英語を学習し始めた子どもさんと一緒にお父さんお母さんまたはおじいちゃんおばあちゃんと家族で楽しんで頂けたら嬉しいです。

「ジンジャーブレッド・マン」
ある小さな町に、これまた小さなパン屋がありました。
ある朝、パン屋さんは言いました。
「今日はジンジャーブレッド・マンを焼こう。店先にかざれば、人気者になるさ。」

パン屋さんはジンジャーブレッド・マンを作って、オーブンに入れました。
しばらくして、何かが聞こえました。小さな声がさけんでいます。
「あけてー!ここから出してよ!」

パン屋さんがオーブンを開けると、ジンジャーブレッド・マンがとびおりて、 そのままお店を飛び出しました。
パン屋さんはあわてて追いかけました。
「止まっておくれ!」

それでも、ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」

道ばたで、おなかをすかせた声がしました。
「ニャー、止まりなさいよ。」
誰でしょう?
ネコです!ネコがおいかけてきました。
それでも、ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」
うしろには、ネコと、パン屋さんがあとに続きました。

すぐにまた、だれかのおなかをすかせた声がしました。
「ワンワン、止まるんだ!」
誰でしょう?
犬です!犬がおいかけてきました。
それでも、ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」
うしろには、犬と、ネコと、パン屋さんがあとに続きました。

原っぱで、おなかをすかせた声がしました。
「モー、止まってくれないかー」
誰でしょう?
牛です!牛がおいかけてきました。
それでも、ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」
うしろには、牛と、犬と、ネコと、パン屋さんがあとに続きました。

すぐにまた、だれかのおなかをすかせた声がしました。
「ヒヒーン、止まりたまえ!」
誰でしょう?
馬です!馬がおいかけてきました。
それでも、ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」
うしろには、馬と、牛と、犬と、ネコと、パン屋さんがあとに続きました。

森の中には、おなかをすかせたキツネがかくれていました。
ジンジャーブレッド・マンを見ると、 キツネはオレンジ色のふさふさしたしっぽをふって、たずねました。
「そんなにいそいで、どうしたんだい?」
ジンジャーブレッド・マンはどんどん走っていきます。
「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」

すぐに、川まできてしまいました。
大きな川でした。
ジンジャーブレッド・マンはようやく止まりました。
キツネがよびかけました。
「しっぽに乗りなよ。川の向こうまでつれて行ってあげよう」

ジンジャーブレッド・マンはキツネのふさふさのしっぽにとび乗りました。
キツネは川を泳いでわたり始めました。
少しいくとキツネが言いました。
「ジンジャーブレッドマン、きみはぼくのしっぽには重すぎるみたいだ。 ぼくの真っ赤な背中に乗ってくれるかい?」
しかたなくジンジャーブレッド・マンはキツネの真っ赤な背中にとびうつりました。

また少しいくとキツネが言いました。
「ジンジャーブレッドマン、きみはぼくの背中には重すぎるみたいだ。 ぼくの黒くてピカピカのはなに乗ってくれるかい?」
しかたなくジンジャーブレッド・マンはキツネの黒いはなにとびうつりました。
川の向こう側が近づいてきたそのとき、 キツネはすばやく首を上にふり上げました。
そのいきおいで、ジンジャーブレッドマンは上に向かって、
とんで、とんで、とんで、
それから、下に向かって、
おちて、おちて、おちて、
…ぱくっ!!

キツネの口の中に入ってしまいました。
「もぐもぐ、きみは本当においしいね、ジンジャーブレッド・マン!」

これでおしまい?もうジンジャーブレッド・マンとは会えないのでしょうか?
だいじょうぶ、きっとどこかで会えるはずです。
だれかが焼いたジンジャーブレッドから、小さな声が聞こえるかもしれません。 「どんなにはやく走っても、ぼくはつかまらないよ、ジンジャーブレッド・マンだもん!」

英語で楽しむイギリスの民話「ジンジャーブレッド・マン!」
 2020.06.10
講師:Japan English Drama Institute / Hal & Ruca

講師紹介

日本英語劇研究所|Japan English Drama Institute (JEDI)

子どもからシニアまで観て演じて体験できる英語劇や英語ミュージカルを中心に英語を使った自己表現や舞台表現の場を提供しています。

[演者]
Hal (Director/Acting Coach/Actor)
Ruca (Actor)

[制作] 日本英語劇研究所|Japan English Drama Institute (JEDI)

■公式サイト
http://www.japan-englishdrama.com/

■【毎週日曜午前開講】オンライン英語劇ワークショップ https://forms.gle/HtAQQPgy8ZnS9Crh8

~【運営劇団】英語劇団AlphaBet City!~
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