2024年2月25日(日)の大学交流センターで、西宮市・ワークショップBOX実行委員会の企画によるレクチャー&ワークショップ「好き!得意!が未来の西宮を創る~ワークショップで魅力ある街になるために~」が、35名の参加者を集めて開催されました。
ワークショップBOX実行委員会(旧・西宮ドアーズ実行委員会)は、2017年から、市民がより身近に文化体験ができるようにと、リアルなイベントやWEBサイトでの発信をしてきました。コロナ禍を経て、人と人との対面のつながりが再びできるようになった今、改めて「ワークショップの可能性」を共に考えるため、ワークショップによる場づくりを実践されているお二人の講師をお招きして開催したものです。
まず、西宮市文化まちづくり推進委員会の委員長として「西宮市文化振興ビジョン[第2期]」の作成に中心的に携わってこられた中脇健児さん(大阪芸大准教授、場とコトLab代表)による、「講座とワークショップ、何が違う?」と題するお話がありました。講師と参加者の関係の取り方、プログラムの構成のしかたから、机の配置といった具体的なノウハウまで、実践に際して大変ためになるお話でした。
そのまま流れるように、「こどもを育てるハピネスキッズアート」などでの実践を通じて、子どもの未来と魅力をアートによって開いておられる、もりもとさゆりさんのレクチャー&ワークショップ「わたしのすきをワークショップにする魔法」に。前半では、もりもとさんの実践の工夫を中脇さんと共に詳しく解説する形で進行、後半は参加者で机の配置を変え、森本さんが用意した廃材などの材料を使って、自由に造形、工作を行うアート・ワークショップとなりました。
最後に西宮市文化振興課から、アドバイザーの上念省三さんが「西宮市文化振興ビジョン[第2期]」やそれに基づくアクション・プランの中でのワークショップの意味付けについてのレクチャーがありました。
ワークショップそもそもの考え方、具体的な実践のノウハウを得ることができ、工作を通じて参加者相互のコミュニケーションも深まり、大変意義深い場となりました。
参加者は、既にワークショップによる場づくりを実践されている人、これから何かやりたい人、ワークショップ手法をつかってまちづくりに生かしたい人など、様々で、会の冒頭に全員の自己紹介を行なったこともあり、終了後の交流会もずいぶん盛り上がりました。
事後のアンケートでは、具体的なワークショップの進め方がよくわかった、実施に向けて背中を押してくれた、などの声をいただき、今後市内を中心にワークショップによって多くの人がアートにふれ、新たなつながりが生まれる場となることが期待できます。
主催:西宮市・ワークショップBOX西宮実行委員会
共催:ウェルビーイング阪急阪神(スタジモプロジェクト)