西宮のさくらFMが出来たのも、震災がきっかけでしたね。
地域の情報を伝えるために、東北地方の被災地では次々と臨時の ラジオ局が
立ち上がっている ようですね。
その動きを支えているのは「神戸のFMわいわい 」
そのFMわいわいからの活動報告をご紹介しましょう!!
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3月11日以降の被災地支援活動を少しまとめて報告します。
東日本大震災の被災地で臨時災害ラジオ局が次々に立ち上がっています。今月中旬には南三陸(宮城県)、陸前高田(岩手県)にも立ち上がる予定です。
FMわぃわぃ、多言語センターFACIL、AMARCジャパンのたかとりコミュニティセンターの3団体は、東京の国際協力NGOのオックスファム・ジャパンとBHNテレコム支援協議会と協力して臨時災害ラジオ局など被災地のラジオ局の支援を続けています。
被災地には政府やメーカーなどが4万台以上のラジオ受信機を救援物資として送っているのですがなぜか「ラジオ受信機が足りないんです」という声が被災地でどこに行っても聞こえてきます。
20,000台のラジオ受信機をオックスファムジャパンを通して香港から調達して最初の5,000台を2tトラックとワゴン車で4月22日から宮城県内でまず配布を始めました。続いて岩手、福島、茨城に配布を続けます。
ラジオ受信機の調達には、あの「満月の夕」のソウフフラワーユニオンの面々も協力してくれています。すでに南相馬、亘理、岩沼のラジオ局に400台を送ってくれました。
さらに、5月3日から5日に鉄人前広場で開催予定の「私のラジオを被災地に届けてね!キャンペーン」(主催:FMわぃわぃ、長田区役所など)で寄せられたラジオも現地に届けてきます。
引き続き、ラジオ受信機を集めていきますので、是非とも協力のほど、よろしくお願いします。
ラジオ受信機とともに、臨時災害ラジオ局で放送するコンテンツの支援も行っています。被災地には、神戸に比べて少ないものの、外国人住民が暮らしています。農村、漁村に花嫁として海を越えてやってきた韓国人、中国人、フィリピン人などです。
多言語センターFACILとFMわぃわぃでは、3月11日の災害直後から、救援情報を多言語音声化してインターネットで配信するとともに、各臨時災害ラジオ局にCDを直接持参し、外国語の放送時間を設けてもらうよう働きかけています。
中には、すでに在住外国人がラジオ放送に参加しているラジオ局もありました。16年前から着実に社会は進んでいます。
また長田区社会福祉協議会を通じて福島県災害ボランティアセンターの情報誌『はかとふるふくしま』の多言語化をスタートし紙媒体だけでなく、県内の臨時災害ラジオ局などで放送していくように働きかけていきます。
さらに、民話や童話を朗読CDもAMARC日本のメンバーが作成し、夜の放送用などの放送コンテンツとして届けています。
一方、阪神淡路大震災で毎日の活動に追われて我々が後回しにしがちだったのが震災の記録。そこで今回、臨時災害ラジオ局の毎日の放送内容を何としても記録に残しておくためにラジオ局を訪問し、同時録音用の機材の設置も行っています。
そして、その管理を仙台メディアテークにお願いしています。必ずやいつか市民の財産になると確信しています。
南三陸、陸前高田の臨時災害ラジオ局については送信機や放送機材、放送スタッフのトレーニングなどの支援もしていく予定です。
次は5月5日から9日まで宮古、釜石、大船渡、盛岡、花巻、奥州、気仙沼の臨時災害ラジオ局や国際交流協会、カトリック教会などを訪問します。
今回からモルディブで国営ラジオ向け防災研究を一緒にやったSEEDS ASIAの仲間も加わります。これまで一緒に防災、災害支援の活動をしてきた仲間たちと力を結集していきたいです。
個人的には、復興期のコミュニティ再建に貢献するコミュニティラジオのノウハウ支援が今後できないかなと思っています。
福島は、南相馬の臨時災害ラジオ局をJVC(日本国際ボランティアセンター)が支援していて
その相談に乗っています。臨時災害ラジオ局がインターネット放送をできるようにして遠方に避難している南相馬の人たち、に届けるべくいま動いています。
少し時間がかかりますが仮設住宅に移られたときに、ふれあいセンターなど(できれば各戸)で
故郷の臨時災害ラジオを(お年寄りにも)簡単に聴けるような仕組みをつくれないかなと知恵をしぼっています。
以上、これまでの活動報告でした。