写真でたどる、大正・昭和の甲子園球場界隈
大正13年(甲子の年)に完成した阪神甲子園球場は、阪神タイガースの本拠地であると共に、高校球児の憧れの聖地でもある。
そんな阪神甲子園球場が目の前にある阪神甲子園駅付近は、かつては森重久弥氏や佐藤愛子氏、その父の佐藤紅緑氏など多くの文化人が住んだことでも知られている。(現在の八ツ松公園辺り)
西宮市情報公開課よりご提供いただいた阪神甲子園駅界隈の昔の写真をお楽しみください。
上の写真の右手の広い道路が国道43号線。その左に阪神甲子園球場があり、手前の方は自動車が走っているが 西の方はまだ未舗装のように見える。
国道の右側には、今はCOROWA甲子園やホテルヒューイットになっている甲陽学院の校舎も見える。
★昭和44年、阪神甲子園駅から球場へ続く通路。大きなアーチがあった。
★S49年の駅前(東側)の写真。かつての川の名残を示す土手と松の木。
★撮影年代は定かでないが、1934年の第20回全国中等学校優勝野球大会を記念して初代の野球塔が建てられた。(現在の甲子園警察署の辺りに建っていたが、第二次世界大戦の空襲で崩壊したようだ。)
1958年には第30回選抜高等学校野球大会を記念して「選抜高校野球塔」が建てられたが、これも老朽化により撤去され永らく野球塔はなかったが、平成のリニューアルとともに高校野球記念塔として、外野の歴史館の前のゲートに、新しい野球塔が完成している。
★阪神甲子園球場は古くからいろいろなイベントが行われた。年代は不詳だが飛行機ショーの時の絵はがき。よく見ると本当にたくさんの見物人がみえる。飛んでいる飛行機のさらに上から撮ったもののようだが詳細は不明。
読者から「昔、駅前に住宅展示場がありましたよね???」というお問い合わせがあり、「西宮市情報公開課」のご協力をえて調べていただきました。
昭和52年から約2年間、5件ほどの規模の住宅展示場だったようです。