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西宮流 > Who’s Who > 人間国宝  谷野武信 さん

日本でもここだけの製法 泥を入れて作る雁皮和紙(がんぴわし)は名塩和紙の特徴 人間国宝  谷野武信

名塩和紙は、なんにでも間に合うから『間似合紙』

下地の模様が浮き出て見る角度によって光り方が変わる

下地の模様が浮き出て見る角度によって光り方が変わる

 名塩和紙は、屏風や障壁などに使われ、どんなものにも合うサイズとか、どんな間にも合う・・・と言うことから『間似合紙(まにあいがみ)』と呼ばれ、様々な文献にも出てくると言う。「6尺のふすまはちょうど4枚で貼れるんです。」
ふすまや屏風などに使われ、
名塩和紙の上に張った金箔はだんだん光が美しくなる
そうだ。


絵の具の発色がいいからと、
梅原龍三郎氏も名塩和紙を好んで使った
という。尾形光琳を初め多くの障壁画にも使われている。

その他、全国各地の藩札としても名塩和紙が使われた。谷野さんのところには、そんな藩札や様々な屏風やふすま、名塩和紙で作った帯まであり、まさに名塩和紙の博物館のよう。
「箔打ち紙」は高級油取り紙になる

「箔打ち紙」は高級油取り紙になる



もう一つ、
重要な使い道が「箔打ち紙」。
金箔を延ばす時に使われる。「1800枚ぐらい重ねて、それを三味線の皮の破れたもので包んで、その上から叩いて金を伸ばすのですが、かなりの熱を持つんです。泥が入った名塩和紙だから、熱が伝わりにくく耐えられるんです。」箔打ちに使った後の紙は、とっても良質な油取紙として使われる。

最後まで無駄なく使われることに感心していたら、昔から再生紙を作っていたことを教えてもらった。「名塩には、昔の資料が残ってないんです。みんな再生紙として使っていましたから・・・(笑)」
和紙の原料には、コウゾ・ミツマタ・ガンピ
がある。
コウゾとミツマタは栽培できるが、ガンピは自生のものしかない。
六甲山系では良質なガンピ採れ
名塩に出る独特の泥と水があいまって類を見ない和紙となった。
1860年頃に聖書を印刷した薄くて強い紙をインディアンペーパーと呼んでいたが、その原産地はなんと名塩和紙であったという。

掲載日:2009年4月18日

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