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撮影の誘致・支援が人を街を元気にする フィルムコミッショナー  田中まこ

神戸市が震災からの復興を託したフィルムコミッション「神戸フィルムオフィス」。その設立準備から奮闘してきたのが、代表の田中まこさんである。
フィルムコミッションを日本に根付かせ、広めるという役割も果たし、「ひょうごロケ支援Net」の会長として西宮との関わりも深い。フィルムコミッショナーになった経緯や、お仕事の内容についてお話を伺った。


フィルムコミッショナー  田中まこさん
大阪生まれ。小・中・高・大を日本とアメリカで半分ずつすごす(そのうち中学・後半〜高校・前半を西宮市ですごす)。UCLAからICU(国際基督教大学)に編入して卒業。日米をあわせ27回目の引越しをして、現在、西宮市在住。
通訳、翻訳、ラジオ・テレビ番組制作、司会、DJなどで活躍したあと、2000年から神戸フィルムオフィス代表。
ひょうごロケ支援Net会長、全国フィルムコミッション連絡協議会副会長、国際フィルムコミッショナーズ協会(AFCI)理事も務める。
神戸フィルムオフィスの最近の主な支援作品は、こちら »

震災からの復興のために

東京でテレビ・ラジオ番組の制作をしていた田中まこさんが、フィルムコミッションという仕事、同時に神戸という街と深く関わることになったきっかけは、阪神淡路大震災だという。

「SweetRain死神の精度」撮影現場より

江戸町筋をはさんで向かい合った2つのビルが、それぞれ一恵の職場と死神・千葉が通いつめるCDショップの設定で登場。

「震災の3年後に神戸市さんが、税金を使わずに
街を元気にできる事業が何かないだろうか
と、あちこちに相談されてたんです。東京のある制作会社がその相談を受け、社長さんは関西のことがわからないから、よく一緒に仕事をしていた私に『まこは関西出身だったよな、ちょっと来て』と電話をかけてきたんです。そこで初めて神戸市の方にお会いしました」
「私以外にプロデューサーとか何人か集まってたんですけど、何かできないだろうか、できたら映像で、という相談があって、『フィルムコミッションは無理かな』という話が出てきたんですね」
「海外で撮影したことがある人、とくにCMをやっている人は、海外にフィルムコミッションというものがあるのをよく知ってるんですよ、必ず協力してもらってるから。でも皆、『日本でフィルムコミッションは無理でしょ』と言うんです」

 フィルムコミッションとは、映画、テレビドラマ、CMなどのロケを誘致して、
実際の撮影をスムーズに進めるための支援を行う非営利団体
のこと。
撮影を誘致すれば、ロケ隊による直接的な経済効果だけでなく、観光振興という間接的な経済効果も期待できる。しかし、たとえば撮影時に交通規制が必要になるなど、数々の許認可や多方面への協力要請という煩雑な問題が必ずついてくる。
「『ブラック・レイン』という映画がありましたよね。日本が舞台のシーンも多いのですが、全部は日本で撮影できなくて、ハリウッドへ帰って続きを撮らなければならなかったそうです。これ以降日本は撮影しづらい国、と言われて久しいので、そんな国でフィルムコミッションは無理だろうと皆は言うわけです」

「本当に街は元気になると、
アメリカ育ちの私は確信を持っていた
けれども、日本で誰もやったことはないから、100%説得する材料はないですよね。でも、震災の直後だったということもありますし、
ダメモトでやってみる価値はある
と私は思ったんです」

    映像による観光振興が評価され、国土交通省が選定した「観光カリスマ百選」の一人である。
    <神戸フィルムオフィスの最近の主な支援作品>
  • ・映画『悲しいボーイフレンド』『火垂るの墓』『僕の彼女はサイボーグ』
  • ・TVドラマ『女帝』『蹴鞠師』
掲載日:2009年4月18日

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