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西宮流 > Who’s Who > 能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子さん

女性能楽師として、地域で伝統文化を継承する役目を担う  能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子(やすこ)さん

地域とのコミュニケーションが文化を育てる

また、「稽古場の近所にお住まいの方が、小鼓の練習の音を聞いて、声をかけてくれました。昔よく聞いていた鼓の音が懐かしかったそうで、思わずうれしくなったのだとか。西宮や阪神間は、横のつながりや会話を感じる地域。こうして文化を応援してくださる方が多いことは、とても心強く感じています。せっかく地域のご縁があるのですから、身近な人々にも応援していただければうれしいですね。そのための広報活動もがんばります!」と、西宮の皆さんへのメッセージをいただいた。

能楽師としての活動に、家事に子育てと、忙しい日々。
「公演や教室の企画、準備や広報なども、自ら行います。たとえお客様が2、3人でも、足を運びます。地方公演や結婚式、宴会の営業、その他お稽古や打ち合わせでも、外に出ていることが多いのです」。
夫の寺澤幸祐さんの謡で、小鼓を打つ陽春子さん。

夫の寺澤幸祐さんの謡で、小鼓を打つ陽春子さん。

 ご自身のお子さんたちは、2つの顔を持つ母親の様子をどう見ているのだろう。
「息子は、七夕の短冊に『能楽師になれますように』と書いていました。ちゃんと見てくれているんだなあ、と思いましたね」とほほ笑む陽春子さん。息子さんは、数か月前から茶道のお稽古を始められたとか。「素敵な先生にめぐり会え、楽しんでお稽古をしています。子どもたちには、自ら楽しめる環境を整えてやりたいと思っています」とあたたかい母のまなざしを見せてくれた。

演者として、女性にはまだ歴史の浅い伝統芸能だが、お稽古事で能や囃子を学ぶ女性は増えている。むしろ、これから能楽という文化の幅が広がるように思える。陽春子さんの、「これからも、今の自分にできることを考え、精一杯がんばるだけ!」という飾らぬ前向きな言葉に、明るい未来を想像せずにいられない。
                              取材/沖 知美

歳末助け合い能
■12月23日(日・祝) 10:00~ 大槻能楽堂
毎年12月に能楽協会の各支部ごとに行われる「歳末助け合い運動」への協賛の催しです。大阪の場合二部制になっていて、同じ演目を違う演者で演じ比べます。
1曲目の「小袖曽我」に久田陽春子さんが出演
http://www.noh-kyogen.com/

 若手能
■平成20年1月19日(土) 第一部10:30~、第二部15:00~ 大槻能楽堂
第二部の1曲目「小督」に寺澤幸祐さんがシテ、久田陽春子さんが出演。
若手能楽師たちの競演は必見です。
http://www.wakatenoh.com/


掲載日:2007年10月8日

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