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西宮流 > Who’s Who > 能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子さん

女性能楽師として、地域で伝統文化を継承する役目を担う  能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子(やすこ)さん

幼いころから能楽に親しみ、自然と能楽の道へ

普段のやわらかな雰囲気とは一転、舞台の上の、りりしい姿

普段のやわらかな雰囲気とは一転、舞台の上の、りりしい姿

「小さいころから子役として舞台に立っていましたが、周囲は数あるお稽古事のひとつとして見ていたでしょうし、私が今、プロの能楽師として活動していることを知らない人も、地域には多いかもしれません」と陽春子さん。「昔は、子どものときに礼儀作法を教わるのは、当たり前のことでした。能楽も、たしなみのひとつとして代々伝わってきたのです。いつからか、日本人が自国の礼儀や文化を教えられない時代になってしまったのですね」

父親の舜一郎さんは、各地での公演活動や稽古に多忙で、ほとんど家にいない生活だった。技術の追及と、能楽の普及への父親の情熱を肌で感じながら、陽春子さんも自然に能楽師の道へ進んだ。

しかし、プロの能楽師団体、能楽協会に初めて女性が入会したのは、1948年。女性能楽師が初めて重要無形文化財総合指定保持者に指定されたのは、なんと2004年のこと。そんな中、大阪能楽養成会で学び、プロとして活動すると決断した陽春子さんには、さぞご苦労があっただろうと伺うと、「苦労と感じたことはありません。いつも、今自分にやれることをがんばろう、という気持ちでやってきました」と明るい返事。
その前向きな姿勢は、能楽の普及に尽力されているお父様や周囲を勇気づけてきたのだろうと想像できる。

「観山会」
■11月23日(金・祝)14:00~ 大槻能楽堂
「松風」寺澤幸祐さんが出演。
http://www.noh-kyogen.com/


掲載日:2007年10月8日

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