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女性能楽師として、地域で伝統文化を継承する役目を担う  能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子(やすこ)さん

西宮で生まれ育った能楽師、大倉流小鼓方の久田陽春子さん。稽古場を西宮に置き、同じく能楽師の夫、観世流シテ方の寺澤幸祐さんとともに活躍している。数少ない女性能楽師として、また2児の母親として、充実した日々を颯爽と駆け抜けるりりしい姿と、気さくな素顔の魅力に迫った。


能楽師・大倉流小鼓方 久田 陽春子さん
昭和48年、西宮生まれ。
能楽大倉流小鼓方十六世宗家・大倉源次郎、及び父、久田舜一郎師に師事。昭和60年、初舞台を踏む。大阪能楽養成会卒業。
平成16年12月、道成寺初演。平成17年大阪舞台芸術新人賞 受賞。現在大阪能楽協会 大阪支部に所属。
2児の母。
苦楽園の稽古場で、「ポン、ポポン!」と小鼓の花が咲くような音を響かせる、大倉流小鼓方の久田陽春子さん。小鼓は、能楽の舞台で歌舞する人物(シテ方)の後方で音楽を奏でる楽器のひとつ。小鼓のほかに、笛、大鼓、太鼓の4種が囃子方と言われ、さらに謡を含めて能の音楽を構成している。
雛壇の「5人囃子」の姿を思い浮かべる人も多いだろうか。「ヨーッ!」という掛け声に、絶妙の間と掛け合いで演奏される囃子のリズムで舞台の拍子をとり、その音色で舞台の情景を彩る存在だ。

小鼓を右肩にかけ、真っ直ぐ前を見て構える陽春子さんの姿は、凛として美しい。女性の能楽師は男性に比べて圧倒的に少なく、現在小鼓方として活躍している人はわずか。ほかの楽器や謡とアンサンブル形式になるので、声色の違いなどの問題をクリアするのが、難しいといわれている。

 陽春子さんの父親は、同じく大倉流 小鼓方の久田舜一郎さん。夫は観世流 シテ方 寺澤幸祐さん。小学2年生になるご長男も子役(小方)として3歳で初舞台を踏んだという、能楽一家。高尚で敷居が高いイメージが先行する能楽だが、陽春子さんは気さくな雰囲気で、リラックスさせてくれる。

井上同門定期能
■10月20日(土) 13:00~ 京都観世会館
「錦木」に寺澤幸祐さんが出演。
http://www.kyoto-kanze.jp/


掲載日:2007年10月8日

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