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夙川の舞台で、伝統芸能 能の魅力を伝える  観世流 能楽師・シテ方 上田拓司さん

阪急夙川駅から北へ約2分。のどかな住宅街で、ご自宅でもある能舞台で、上田拓司さんが迎えてくれた。能の公演、稽古、教室、講演などの舞台となっている「瓦照苑」。夙川のほとりに佇む舞台で、能の魅力、能を通じて伝えたいメッセージをお話いただいた。


観世流 能楽師・シテ方 上田拓司さん
1959年、神戸生まれ。2歳8か月で初舞台、9歳で初シテとして舞台を踏んだ。
亡父、上田照也氏、大槻文蔵氏に師事。「照の会」「上田兄弟会」などを催し、各地で多数公演中。また、幼稚園から老人大学まで、様々な形で能の教室、講演等の活動を続けている。
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能は、室町時代に大成された日本の伝統舞台芸能。世界無形遺産、重要無形文化財に指定されている。
観世流・シテ方の上田家。上田拓司さんは、4兄弟の次男として生まれた。「シテ」とは、舞台で中心となって歌舞をする人物。シテ方である上田家は、シテ (主人公)、ツレ(シテの助演者)、地謡(音楽)などを担当する。五流のシテ方のうち最大の流派で、やわらかく、華やかな芸風を持ち味とするのが、観世流だ。

亡父・上田照也氏に師事し、幼いころから能の技術を学んだ上田さん。2歳8か月で初舞台、9歳で初シテとして舞台を踏んだ。
能の習得は、声の出し方、動き方に始まり、謡、型を覚えて、舞台上で間違わずに演じることが基本。「まず基礎を徹底的に学び、教わった通りできるようになること。皆でつくる舞台では、一字一句の間違いも許されません。やがて、もっと美しく立ちたい、きれいな声を出したい、力強い動きをしたいと思うようになります」。

外の光が感じられるおけいこ場。磨かれた舞台が神聖な空気をかもし出す瓦照苑

外の光が感じられるおけいこ場。磨かれた舞台が神聖な空気をかもし出す瓦照苑

 世阿弥の言葉では、師に型を似せている段階で、自分のものになっていない芸を「無主風」といい、芸を自分のものにして体と一体になる状態を、「有主風」という。
 「その過程は、ほかのどんなことに置き換えても大切なものだと思います。とくに、物語の主人公的役割の「シテ」は、演者自身の思いが色濃く表れるもの。
『この人物はどう考えているんだろう、もしかしてこう感じているのではないか・・・』と考えることが、自分自身の成長になります。
そして、自分の人生で大切な人との出会いや子どもの存在、社会との関わりやさまざまな経験によって、演じる上での視野が広がってくるものです。」

炎の明かりで幽玄さが増す、夏の夜にぴったりのイベント!
 西宮薪能
   ■ 9月21日18:30~
   ■ 於、越木岩神社
   ■ 入場無料
     毎年、この日に行われます。詳しくはホームページで ⇒


掲載日:2008年9月15日

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