西宮流(にしのみやスタイル)
Who's Who -- 西宮で出会える素敵な人たち

西宮流 > Who’s Who > 白鷹禄水苑総合プロデューサー 辰馬朱滿子 さん

西宮の伝統文化を残す、広げる、掘り下げる。それがこの場所の役割、私のライフワーク 白鷹禄水苑総合プロデューサー 辰馬朱滿子さん

豊かな知的交流の場として、伝統芸能に触れていただければ

河原さん独自の道具

新しい地域文化の拠点として生涯学習の場を提供。「文化アカデミー」では講座や催事、コンサートなどが開かれている。
写真は「素浄瑠璃の会」のようす

「去年の11月には、5周年記念と言うことで、源氏物語を主題とする能"野宮"を演目として、西宮在住の能楽師の方々に演じていただく「居囃子の会」を企画しました。能に関しては初心者の方でも、少しでもわかりやすくご満足いただけるようにと、手元の資料はもちろん、途中で解説を入れたりしました。
 舞台となった野宮神社に出向いて写真も撮り、プロジェクターで見ていただいたりという工夫もしました。

 今年はその第二弾として10月26日に平家物語を主題とした"屋島"を取り上げ、旭堂南陵さんの語りも合わせてお楽しみいただける「居囃子の会」を予定しています。初めての人にも、ぜひ雰囲気を楽しんで欲しいんです。「正式な場所ではないところですから、敷居は低いですし、狭い空間ですから演者の息遣いが伝わりますから…。」
 「2階にホールはあるんですが、1階のバーカウンターに板を敷いて素浄瑠璃の会を企画したこともあります。演じる方は、きっとやりにくかったでしょうね。だって、すぐ目の前に観客がいて目が合うんですから…(笑)」

 自分は何も知らない素人だから…と謙遜されていたが、その柔軟な発想・企画力は持って生まれた才能に違いない。きっと、誰にもまねのできないことだろう。

 「拠点があるということは、本当にありがたいことです。父の残してくれたこの器を活用するために、文化アカデミーと言う会員制での茶の湯や能・鼓などの文化講座もしています。
今では200名ほどの会員さんがおられます。

 このような昔の住居を再現した建物ですから、伝統芸能に力を入れています。西宮は傀儡子(くぐつ)の発祥の地でもあり、能や文楽、講談など優れた芸能人も多く住まわれています。西宮って、芸能の街なんですよね。
 そんなふうに、知らなかったことを知っていけば、わが町を愛する気持ちが育ち、それがブランドイメージになると思うんですよ。」知っている人が出ていると関係ができ、興味が持てるようになるんだという朱滿子さんの言葉に深く共感した。

「何も分からない素人ですから、河内厚郎先生をはじめ、いろんな方々に教えていただきながらここまで来ました。」と静かに淡々と話されるのを見ていて、この禄水苑という建物の持つ場の力と朱滿子さんの発しているオーラを感じていた。

掲載日:2007年6月4日

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