西宮流(にしのみやスタイル)
Who's Who -- 西宮で出会える素敵な人たち

西宮流 > Who’s Who > 白鷹禄水苑総合プロデューサー 辰馬朱滿子 さん

西宮の伝統文化を残す、広げる、掘り下げる。それがこの場所の役割、私のライフワーク 白鷹禄水苑総合プロデューサー 辰馬朱滿子さん

地域文化を応援し続けてきた造り酒屋

「造り酒屋は、昔からその地域の文化の応援者であったと思うんです。祖父も“辰馬考古資料館”を立ち上げ、自身も銅鐸などの収集家・研究家でもありました。資料館に展示されている初代と交流のあった富岡鉄斎との書簡などからみても、単なる画家とパトロンではなく、芸術を通しての心の通い合いが感じられます。
 今の“企業メセナ”とは別のものだと思いますね。昔は蔵元が地域の文化を持ち上げる役割を担っていたんでしょう。」

 「西宮にしかない『宮水』」使わせてもらって酒造りをしている」という言葉が印象的だった。きっと、先祖代々から培われたものの考え方なのだろう。地元に対する強い愛着があるんだということが、お話を伺っていて真っ直ぐに伝わってくる。

 「昔から美術などに興味はありましたが、この仕事をするようになって、あらためて先祖の残したものに実感が持てるようになりましたね。
戦争や震災で古い町並みが残っているわけではありませんが、建物がなくても人の心や記憶の中に残っているものを次の世代に残していくことが大切。文化的・歴史的に貴重なものに触れ、実感していくことによって“わが町への愛着”ができ、地域のブランドイメージにつなっがて行くんだと思います。」

 昔の古い道具を一つ一つ取り出し、それらが何に使われたものかを丹念に調べあげた。「習字の手習いをした紙に包んであったりするんですよ。昔の人はものを粗末にしなかったんですね。」
こまごまとした生活の道具一つ一つに、その時代の先祖の暮らしを思い描く。大変な作業だったと思われるが、そうは感じさせない楽しそうな口ぶりだ。

6歳の6月6日は「お稽古始め」

6歳の6月6日は「お稽古始め」

昔から、芸事は6歳の6月6日から始めると上達すると言われている。四季折々の行事を大切に守り続けてきた造り酒屋の暮らしぶりを伝える「暮らしの展示室」では、この時期、琴が展示されている。

掲載日:2007年6月4日

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