西宮流 ウェブ指南ではすでに何度か「ブログはいいものだ」「SEO的にも有利!」ってお伝えしてきました。
そこで、ビジネスブログにはいったいどんなことを書いたらいいのか?ブログのネタはどうやって探すのか?という点についてお話をしておこうと思います。
店舗の臨時休業のお知らせとか、新商品のお知らせとか、そういうのは伝えて当然の情報なんで、ここでは一旦置いときますね。それ以外に発信していくべき情報って何でしょう?
目次
王道の答え:誰かの役に立つノウハウを書く!
ブログの記事にはいろんなパターンが考えられますが、ひとつこれは鉄板!ていうのがあって、その基本はひとことで言えます。それは「誰かの役に立つ内容」、つまり何らかのノウハウです。
例えばこんな具合。
- ワインショップ店主が書く、安くても美味しいワインの見分け方
- デザイン事務所代表が書く、チラシデザインの注文のしかたまとめ
- 八百屋の店主が考えた、最強においしいグリーンスムージーのレシピ
なぜそれが良いのか?という点は後ほどお伝えするとして、まずはどうやってネタを探したらいいのかのヒントを。
例えば、営業中に「お客様にこんなこと尋ねられたなぁ」「そういえば前にも同じようなこと、尋ねられたなぁ」ってこと、ありませんでしたか?そういうことがあったら、ぜひメモしておいてください。それはお客様が知りたいことなので、必ずネタになります。
あるいは、ご自分の店の得意なテーマとか看板商品などは、ありますか?それらに関する薀蓄とか、ちょっと変わった商品の選び方、なんていうのもいいネタになりますよ。
ちなみに、私が実際にウェブ上で見かけたなかで素晴らしいなぁと思ったのは、とある美容師さんが書いた「プロが教える、正しいシャンプーのしかた」って記事でした。一般人でもできるように写真入りで解説してあって、結構長い記事でしたけど、いまでも印象に残ってます。
ためしにその記事のとおりに自分でシャンプーしてみたら、なんか頭皮がすっきりするし、髪の手触りも明らかにいいんですよ!昨日と同じシャンプー剤使ってるのに!
ノウハウを書くメリット1 : 心理学的に有利
それで、ノウハウ記事を書くと一体何が良いのか?というお話に移ります。
こんなことを教えてもらったんだ、って体験はすごく人間の印象に残ります。加えて、人間には「いただいたのだから、お返ししなきゃなあ」と思ってしまうという、心理学的に説明のつく現象があるそうです。
ノウハウなんかよりもっとストレートに「うちの商品、素晴らしいんで買いに来てね!」って伝えるほうがわかりやすくていいんじゃないの?って思うかもしれませんが、「買ってね!」という直球のメッセージには、お客様は無意識に反発をおぼえます。テレビもネットもスマホも広告だらけの時代。だからうまいやり方とは言えないんですよね。
そこで、こちらから先に「差し上げる」ほうが反応がいいよっていうお話です。差し上げるものは物でもノウハウでもいいので、この件でいうと「あれを教えてもらったので、今度はあの店でお買い物しようか」と無意識に人は思ってしまうということです。
また、専門的な技術を売りにしているお商売だと特に重要なのが「こんなノウハウを持っている人がやってるお店なのだから、信頼して大丈夫だろう」と思ってもらえる効果です。これも見逃せません。
ノウハウを書くメリット2 : 対検索エンジンに間口を広げる
それから、検索エンジン対策的にも意味があります。「美容室」というキーワードに引っかかるウェブサイトは星の数ほどあって、個人店はおいそれとは表示されません。
でもちょっとずらして「シャンプーの仕方」ならば、同じテーマの記事じたいがぐっと少なくなるので、まだ表示される可能性が出てきます。これが「間口を広げる」ということですね。
「シャンプーの仕方を検索してたら、いい感じのヘアサロンが見つかったの。今度行ってみよ」というようなことが起こったりもするわけです。
ノウハウを書くメリット3 : ノウハウ記事は「シェア」されやすい。
加えて、ノウハウ記事は「シェア」されやすい。「この記事は役に立つなぁ」だから「誰かに教えてやろう」とわかりやすい動機づけができるからです。
SNSで記事をシェアされるということは、共感を得たということでもあり、SNSからリンクを張られるという意味でもありますから、心理・SEO両方の意味で大事なことなんですね。
まとめ
ノウハウを書くことをおすすめしてきましたが、最後にひとつ注意があって、それは同業者向けになってしまわないことです。専門用語は必要ないので、一般の人が理解できるような平易なことばで書くように気をつけてみてくださいね。
ぶっちゃけ結構むずかしいと思います。文章力を要求されるので。でも身につけておいてソンは絶対しないスキルですよ。がんばってください。
ところで、ビジネスブログにノウハウ記事を書くのにはじつはもうひとつ重要なメリットがあるのですが、それはまた次回に。では、ごきげんよう〜☆