西宮回生病院

回生病院

明治40年7月15日に軍医の菊池常三郎氏によって、阪神間で初めての総合病院として香櫨園浜に面した場所に建てられ、戦争や震災も乗り越え100年を超える歴史のある病院。

回生病院
<2015年7月の改修前の一般公開>

最初はモダンな尖塔のある二階建ての建物だったが、昭和9年の室戸台風の高潮で流失した。
その後も、西洋のお城のような建物になったが、昭和58年には老朽化で東病棟のうち御影石の柱とドーム型の玄関部分を残して建て替えられた。
建て替え後も玄関と本館が昔の姿を残していたが、老朽化により2015年惜しまれながらその姿も変えた。
(阪神淡路大震災前までは、火垂るの墓➡ に出てくるようなドーム型の玄関だった。)

西宮回生病院は野坂昭如氏の「火垂るの墓」➡ や村上春樹氏の「ノルウェイの森」「めくらやなぎと眠る女」などの作品にも登場している。

昭和43年から回生病院の4代目院長だった菊池典男氏は、貝類の研究家としても有名で、回生病院の近くに「菊池貝類館」➡ という貝の博物館を開設していたが、菊池氏の死後、本人の意思を受けた家族が膨大なコレクションを西宮市に寄付し、西宮市貝類館におさめられた。
西宮市貝類館では、菊池氏のコレクション展なども開催している。

甲山 香櫨園浜
回生病院とその向こうにみえる甲山の風景

昭和58年に建てられていた海側の東病棟が、2021年にさらに建て替えの工事に入った。

写真:黒木 敦朗

投稿日時 : 2020-02-07 17:34:27

更新日時 : 2022-10-01 13:10:20

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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