いつもそこにありたいから『住み開き』@『つどい場このゆびとまれ』

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つどい場このゆびとまれ

昨年の4月、 甲子園九番町に子どもからお年寄りまでが集える地域団らんカフェが誕生して、もうすぐ一年になろうとしている。

つどい場のオーナーは、これまで高齢者の介護施設で働いてきた松本文さん。
介護一筋で来たから、やってみたい事が見えてきた!!
施設だからできること・・・、施設だからできないこと・・・。

そんなある日、松本さんは「住み開き」という言葉に出会った。
※住み開き・・・自分の自宅の一部を開放して、セミパブリックな活動をすること。

出会ってしまったその言葉に背中を押され、住み開きをするための家を探し、甲子園に引っ越した。
こうして『つどい場・このゆびとまれ』がスタートしたのは2019年4月。
他に場所を借りて『 つどい場 』」を開催するのではなく「何かあったら、いつでもそこにけばいい!!」という場所にしたいから自宅でしているんです・・・と持ち前の明るさで邁進してきた松本さん。

「いろいろありましたよ。でもその都度みんなで話し合って改善してきました。」と明るく話す松本さん。
現在は週に一度、月曜日の朝10時~午後5時まで。
集まってこられるのは高齢者が中心。やはり大勢でお昼を食べ、明るくおしゃべりするのが何より楽しいと、月曜日を心待ちにされている人たちばかり。

3月2日、皆さんが集まっておられるところにサンテレビのクルーと一緒にお邪魔してきた。
この日はスタッフや利用者さんなど20人近い方が集まっておられ、なんともパワーあふれる熱気に圧倒されそうな空間。
出来る人ができることを率先してやっていくことで、つどい場全体が回っている。
松本さんが願っている「普通の家のような空間」という『つどい場』がそこにはあった。

玄関で靴を脱いで上がると右手がリビングとその奥にキッチンがあり、お料理担当の人はこちら側で手際よく動く。
この日は1日早いお雛祭りのちらし寿司が中心。
「人の家のキッチンだけど、何がどこにあるか分かってるの・・・」と笑いながら松本家のキッチンで忙しく手を動かすスタッフ。
持ち寄りもあって、テーブルの上にはたくさんの種類の御馳走が並んでいる。
お昼になると皆で舌鼓を打ちながら、笑顔が弾ける。話が弾む。
時には、レシピの話で大盛り上がり。

隣の部屋は、古い着物や帯が山積みになっていたり、紐やらテープや、ボタンがきれいに整理整頓されている工房になっている。
そこに集まっておられる方は全員着物地のファッション。身につけているアクセサリーも着物地のリフォーム作品。
着物地で小物を作る人、服を作る人、教える人、教えられる人、身につける人・・・・
みんな違って、だから楽しい・・・と笑顔がはじける。

今は、一周年記念のバザーに向けて制作に余念がない。

ここに来られる方々は、介護の経験者が多い。
今もご自宅で介護している人にとっては、ここはほっと一息つける場所。
すでに見送った人にとっては、ここが心の隙間を埋める場所。そして介護者としての経験も活かせられる場所になっている。

住み開きをしたい!!と思った松本さんの最大の理解者は松本さんの夫。
「本当にいい人なんですよ。お料理も上手だし、ケーキも美味しいの!!」参加者さんからも絶賛の声。
「娘の夢を応援したい!!」という松本さんのお母さんは、介護職の経験者。
こうした家族の大きなバックアップがあって始まった 『つどい場・このゆびとまれ』 は、もはや地域のなくてはならない場所になっている。

『つどい場・このゆびとまれ』
開催日:毎週月曜日(祝日でも開催)10:00~17:00 出入り自由
参加費:200円
場所:西宮市甲子園九番町
1-19

投稿日時 : 2020-03-06 10:53:03

更新日時 : 2022-11-14 15:00:20

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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