株式会社マシンツール中央

優れた技術の応用力ニシノミヤ テック プライズ2014

『セラミック、超硬合金、ガラスの研磨や超仕上げ、鏡面仕上げを可能とするゴム砥石の製造』

受賞事業所概要

昭和48年創業以来40年以上に亘り、歯科と歯科技工に関する研磨材や道具、材料、機材の製造販売を行っています。特許取得実績のあるゴム砥石である「ジルコニアセラミックス用研磨材」や「ペルーラダイヤ」は、柔らかい当たりと確実な研削、耐久性、経済性を実現させており、歯科業界において現場効率改善につながる製品を開発しています。また、歯科技工、化学、機械の専門家によるプロジェクトチームで顧客の詳細なニーズに対応する生産体制を構築しています

主な業務内容

歯科と歯科技工に関する研磨材や道具、材料、機材の製造販売


 

マシン工具から医療分野へ

株式会社マシンツール中央1973年三菱金属グループから独立し機械工具商社として西宮で創業、同業者の集まっていた大阪市西区に移転したが、業務内容や状況も時代と共に変化した為、30周年を期に西宮に戻ってきた。
「以前は機械工具を売っていましたから、仲間が身近にいる環境が大切でしたが、そういう機械工具問屋がどんどん撤退していき、私たちも歯科の分野に特化したこともあって移転しました。」と西村治社長。

実は、大きな方向転換のきっかけはなんと先代の病気がきっかけだった。「オイルショックの頃、父が入院したのですが、その父が先進的な工業技術や材料を医療分野に使えないかと考えたんです。金属加工ということで、一番親和性のあった分野が歯科でした。」
当時は、工業界から見た歯科技工業界は遅れていたという。「持っていくものに驚かれることが多かったですね。そのうちにだんだん、面白い会社がある!!という評判になりました。」その声が歯科材料メーカーにも届き、新素材の研削研磨の相談を受けるようになり、世の中に無い物を作るために自社開発・自社製造が必然となった。

 

歯科・歯科技工の材料や研磨材、機材の製造販売会社として

株式会社マシンツール中央
いい歯を作るために、削りにくいもの・ツヤが出にくいもの、それをいかに高精度に早く、簡単に加工できるかを追求してきた。
歯科技工・化学・機械の専門家が集まったプロジェクトチームで、歯科の顧客の詳細なニーズにも応える。

素材もどんどん変わっていく。新素材ができると、それを削り・磨き加工できるものが要求される。困っていることを解決するための機械や設備から手掛けることもある。

今ではジルコニアセラミックスという、生体親和性の優れた硬い材料ができ、微妙な色も出せるようになっているようだが、未来はもっと変わっていくのかもしれない。

株式会社マシンツール中央今年から息子さんが一緒に働いているが「私たちの仕事は歯科技工に関係しますから、まずは歯科技工士としての経験が必要と思い資格を取らせました。その後、歯科の先進国ドイツで5年、日本に帰ってきてからは材料を扱っている会社に3年働き、やっと今年からですから、まだしばらく勉強してもらいます。」と言いながらも社長の顔が輝いていた。

製品を売るディーラーは、種類を絞って売れ筋を作りたいと求める。ただ、売る人と買う人の思いは違うので、使う人からはいろんな種類を要求される。「そういう要求に応えるのも私たちの仕事かなと思っています。」

 

ネットも通して 広く世界を視野に入れたい

株式会社マシンツール中央

最近は少し海外向けが減って、その分、国内への供給が多くなってきている。
「今年2年ぶりぐらいで上海に行って来ました。あまりの変化にとても驚きました。もの凄く活気がありますし、若者が元気でした。これまで欧米を追いかけてきましたが、もっと視野を広げないといけないなと思いました。」
一緒に行った息子さんからは「次は うちもここの展示会にブースを出しましょう!」と。

市場として完成されている先進国とは違ったニーズを掘り起こせる可能性に目を向けるのが今の課題。「もっと東南アジアのことを勉強しないといけないと思っています。すぐお隣の国のことを何にも知らない自分が恥ずかしかったですよ。」
新しい材料に敏感になりながら、それにあった製品を開発することで歯科技工の業界の効率化を担っていく事への自負を、社長の言葉から感じ取った。

 

株式会社マシンツール中央

株式会社マシンツール中央

住所:兵庫県西宮市津門大塚町7−5

電話:0798-37-0270

代表取締役 :西村治

ホームページ:http://www.mt-chuo.jp/

投稿日時 : 2015-01-16 12:32:46

更新日時 : 2019-02-06 04:52:44

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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