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西宮流 > Who’s Who > 「0(ゼロ)からの風」上映実行委員長 岩崎宏 さん

主人公の強い生き方を見てほしい「0(ゼロ)からの風」

一人息子を悪質な飲酒運転で亡くした母親が仲間の力も得て2年間で37万の署名を集め、その力が「危険運転致死傷罪」設立へと繋がった。そんな一人の女性の存在を知った塩屋俊監督が3年間の取材を経て作った映画「0からの風」。

この映画は、西宮でロケが行われた。

0(ゼロ)からの風
 映画の中の重要なシーンとなる署名活動のシーンは、実は一昨年の秋に西宮で撮影が行われた。阪神西宮駅前や勤労会館などがロケ地となり、市民エキストラも参加している。

このロケに立会い、エキストラに参加された人たちは、みんな「面白かった」「いい経験ができた」と言い、その後も他の映画の撮影に参加した人もいるそうだ。これを機に、西宮がいろんな映画やドラマの舞台になればという声も出てきている。



【レポーターが見てきました】


春、新しいスタートを切った学生たちの姿がまぶしい季節。この映画の主人公のモデルとなった鈴木共子さんの一人息子の零(れい)君も早稲田大学に入学し、幸せな春を迎えていた。
仲の良い親子に突然の悲劇。飲酒運転の車に零君がはねられ、亡くなってしまった。
飲酒運転で無免許だったにもかかわらず数年の懲役というあまりにも軽い刑罰。「未来ある若者の命を奪っておきながら…」鈴木さん(映画の中では「圭子さん」)は刑法の厳罰化を求めて立ち上がる。その活動が危険運転致死傷罪の創設につながっていく。

と、こう、あらすじだけを書くと、「重そうなテーマだな」「教育映画かな」という印象だが、零君の分も生きると決めた圭子さんが、早稲田大学を目指し勉強し、晴れて大学生となるあたりは、とても勇気づけられ、前向きになれる。
母親なら、だれもが共感できる「母の強さ」が感じられる。それだけに、わがことのように心に届き、つらいのだが…。

機会があれば、ぜひ見てほしい。すべてのおかあさん、お父さんに。そして、若い人たちにも。これから免許を取ろうという若者たちにもぜひみておいてもらいたい。
監督の塩屋俊さんも若い人に見てほしいと語っておられた。学校などで、中高生にも見てもらえるように、血を流すようなショッキングなシーンは敢えて入れていないそうだ。

塩屋俊監督のお話


映画「0からの風」の塩屋監督

おしんのお兄ちゃん役だった…というと「あぁ~」という人も多い。脇役で光った塩屋俊さんは、今は俳優養成の学校の経営者であり監督でもある。
 「大阪の人で映画を撮る…といい続けましたが、初めは誰も信じませんでしたね。やり続けることです。」と淡々と話す監督は大阪が舞台の映画『ビートキッズ』を岸和田で作っている。

 「関西で映画は撮れないといわれていますが、地元で就職し、地元で夢を追いかけることが大切なんです。だから、地元で人の輪を作り上げながら、拾い上げながら作っています。東京に出ると、みんな一緒になっちゃうんですよ。」「興味のあるのは“人”ですね!!」

 今回の「0(ゼロ)からの風」は「子どもたちにも見て欲しいから交通事故のシーンも血は流していません。でも、痛みは表現しました。
“お母さんの生き方”と“飲酒運転の撲滅”がこの映画のテーマです。」

 「今、希薄になっている親子間の絆が再確認できる映画です。この映画は、若い人に見て欲しいと思っています。だから、チケットを売る自主上映という方法だけでなく、ビデオ鑑賞もできる仕組みにしてあります。学校やPTAなどでもビデオ鑑賞という形でなら経費をかけずに見ていただけます。」

掲載日:2008年1月12日

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