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西宮流 > Who’s Who > 作曲家・ピアニスト 久保 洋子 さん

自分の生き方を表現するため、音楽を探求し続ける 作曲家・ピアニスト 久保 洋子さん

日本とフランスを行き来して活躍する、久保洋子さん。仁川に暮らしながら、「現代音楽」を通じて世界と時代をつなぐ人物だ。全身全霊を打ち込んで創られる作品には、どんな思いが込められているのだろう。表現者としての人生や、次世代へのメッセージを伺った。


作曲家・ピアニスト 久保 洋子さん
 1956年、西宮市生まれ。
大阪音楽大学、同大学院を経て、フランス政府給費留学生として、パリに留学。
IRCAM給費研修員。パリ第1大学大学院博士課程修了。
日本の伝統芸術と現代音楽に関する論文で、芸術と芸術博士の学位を取得。

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周囲への感謝をエネルギーに

洋子さんが「作曲」にふれたのは、ピアノを習っていた幼稚園のころ。
「当時、『バッタさん』という歌をつくって、家族に聞かせました。自分の中にあるものを音で表現できた感動と、それを他人に伝えられた喜びが、今でも記憶に残っています。」

 それからというもの、ピアノを弾いたり、ダンスをするのが大好きで、「自分の中からあふれる何かを表現したい!」という思いで過ごした少女時代。小学校4年生からは、父親の転勤で台湾へ。日本のいわゆる「受験教育」とは違い、生徒同士は兄弟のようにふれあい、皆、野原や自然の中でのびのびと遊んで育ったという。

 中学2年生で再び西宮に戻り、音楽の授業で、楽典の基礎を学んだ。学校の授業内容としては珍しかったが、音楽の理論を学ぶ第一歩となった。

 大阪音楽大学で作曲を学び、同大学院を経て、フランス政府給費留学生として、パリに留学。IRCAM(パリ、ポンピドゥー・センター管轄の音響音楽研究所)給費研修員になり、パリ第1大学大学院博士課程修了、日本の伝統芸術と現代音楽に関する論文で、芸術と芸術学の博士号を取得した。

 小さいころに育まれた豊かな感性と、譜面を読み取る能力に優れていたという天性の才能もさることながら、「信じられないほどの幸運なめぐり合わせ」が、音楽をする環境を与えてくれたのだと語る洋子さん。
 「私をいつも暖かく導いて下さる近藤圭氏をはじめ、20世紀を代表する作曲家、オリヴィエ・メシアン氏、ヤニス・クセナキス氏やピアニストのイヴォンヌ・ロリオ-メシアン氏など、素晴らしい指導者に恵まれたこと、世界的な作曲家であり指揮者のピエール・ブーレーズ氏が所長を務めるIRCAMで研究ができたことが、今の私につながっています」
自分を信じる気持ち、周囲への感謝が、彼女にチャンスを与えてくれたのだろう。

 1956年、西宮市生まれ。
大阪音楽大学、同大学院を経て、フランス政府給費留学生として、パリに留学。
IRCAM給費研修員。パリ第1大学大学院博士課程修了。
日本の伝統芸術と現代音楽に関する論文で、芸術と芸術博士の学位を取得。

第1回日仏現代音楽作曲コンクール第1位。
世界各地の国際現代音楽祭に招待され、作曲家、ピアニストとして活躍。
また、パリ・ソルボンヌ大学、パリ第6大学、パリ国立高等音楽院などでレクチャーを行なう。
主要作品に「《OSHITERU》-オーケストラのための-」(大阪府文化振興財団委嘱作品)、「蒼き水の惑星、地球よ」(NHK委嘱作品)など。
作品はフランスのコンブル出版社、プティ・パージュ出版社から出版されている。
現在、大阪音楽大学教授、同大学院作曲研究室主任教授、パリ・ソルボンヌ大学客員教授。

掲載日:2007年11月9日

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