イマドキの「SEO対策」事情–もはやSEOなんて存在しない?

SEOとは?

「SEO」って単語をお聞きになったこと、あるでしょうか。「SEO対策をすれば、検索サイトで上位に表示されるぞ!」とお知り合いに言われて、とても気になっている方もいらっしゃるのではと思います。

まずは、単語の意味を説明しましょうか。SEOはSearch Engine Optimization(サーチエンジン オプティマイゼーション)の略です。日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」です。

検索サイトで何かを単語を入れて検索すると、いろんなサイトがずらっと出てきますね。その検索結果の上のほうに表示されるウェブサイトほど見てもらいやすくなるので、そうなるための技術や施策のことを指しています。

SEOってなんかすごいもので、この技術さえ使えば自社のウェブサイトが検索エンジンのトップに躍り出て、がっぽがっぽ儲かるようになるのでは……!と思っている方がいるかもしれないので、最初にはっきり言っちゃいます。それは盛大な勘違いです。

では一体「SEO対策」って何なのか。それは一体どういう技術なんだろうか。期待されている方には申し訳ないんですが、またはっきり言っちゃいますね。

もはやSEOなんて存在しない

こう言っても過言ではありません。

なぜそういうことになるのか。長くなりますが、順を追って説明しましょう。

目次

検索エンジンの歴史

Googleの検索結果の順位は、一体どのように決まっているのか。その昔、Googleのメカニズムの大筋はこうでした。

他のウェブページからのリンクが多数張られているページは、重要であるに違いない

なぜなら、その記事には他人から紹介されるような価値があるのだろうから。つまり、たくさんリンクを張られるほど検索結果の上位に表示されるというわけです。

すると、Googleのこの性質を攻略するためのテクニックを編み出す人たちが出てきました。数百万ページからリンクを貼るとか、狙った単語を無数に含んだページ、などなど。そういうのをプログラミングで自動生成したんです。まあ言ってみればスパムですね。

こんな施策でもわりと効果がありました。なのでひと昔前は商売として成り立っていて、有名企業が大枚をはたいて膨大なリンクを買う、なんてこともざらにありました。この商売をしていたのが、いわゆる「SEO対策業者」です。

お金さえ出せばSEOの効果を買うことが可能だったのです。いまでもSEOという単語に過剰な期待を抱いている方が多いのは、この頃のイメージがまだ根強く残っているからなのでしょうね。

結果、検索結果の上位には質の悪い、無意味なウェブページが幅を利かせるようになりました。Googleはこれを嫌い、検索エンジンのメカニズムを改良しました。アップデートは繰り返し行われ、現在、スパム的なやりかたをするウェブサイトは検索結果から省かれるようになりました

いま、ウェブの世界は、Googleが当初目指していた世界により近づいたのです。

スパムからコンテンツの時代へ

ところで「SEO対策」とは、実質的にGoogle対策です。なぜなら、いま利用されている検索サイトの二大巨頭がGoogleとYahoo!で、しかもYahoo!はGoogleの検索技術を利用したものだからです。

では、Google対策とはどのようなものか。じつは、Googleは「私たちはこういうサイトを優遇しますよ」と明言しています。興味のある方はGoogleの公式ページ「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」も読んでみてください。ひとことでまとめると、次のとおり。

良質なコンテンツを多く含み、正しく作られたウェブサイトが優遇される。

良質なコンテンツとは、「これは役に立つなあ」と人に思わせる内容のことです。独自性があって読む価値があるページということ。正しく作られているとは、HTMLなどの技術面でほころびがないこと。もちろん、スパム行為や他ページからのコピペをしていないことが前提です。

リンクを張られることは今でも検索順位を決める重要な要素のひとつですが、昔と違うのは、そのコンテンツが役に立つからリンクされているのか、それともスパムでリンクされているのかを、Googleが持っているプログラムは自動で見分けることができるという点です[※]

そのほか「誰かの役に立つ」とか「独自性があって魅力的だ」といった、ふつうは人間が読まなければ判断できそうにないことも見分けられるよう、Googleのプログラムは常に進化を続けています。

[※]ついでにコピペサイトも自動判別できるらしく、いわゆるまとめサイトやキュレーションサイトが近い将来大打撃を受けるであろうと言われています。

テクニック偏重は、割に合わない

そんなわけで、昔横行していたようなスパム的な対策はもはや割に合いません。スパムに対するGoogleの対応は非常に厳しいものです。

テクニック偏重の施策に全く意味がないわけではないですが、Googleの進化のスピードが速いので、うっかりするとすぐに逆効果になってしまいます。「このテクニックがSEOにいいらしいぞ!」と聞いて試してみたら、いっとき検索順位が上がったけど、翌年にはもうGoogleに嫌われてしまいガタ落ち、といった具合です。

なので、SEO対策業者的な商売じたいが、やりづらくなっているのです。ですから、SEOはお金を払って業者にまかせれば解決!というイメージをもしお持ちでしたら、いまここで捨ててください。その時代はとっくに終わってしまいました。

結局のところ、検索で勝つには、良質なコンテンツを用意するしか道がないのです。

ここでブログの重要性。

では、個人や中小企業でも良質なコンテンツは作れるのでしょうか?じつは、その具体的な答えのひとつが、ブログです。

ブログって言っても、芸能人ブログみたいな、ファン向けに写真で日常を見せるようなやつじゃないですよ。ここでいうブログとは、「誰かの役に立つかもしれない、自分だけのノウハウや体験」を、それなりの文章量で書くというものです。

なぜブログなのか。ブログは基本的に文章で構成されます。しかも、更新をくりかえすほどページが増えていきます。文章がある程度たっぷり含まれているページは、閲覧者は内容をより深く知ることができ、検索エンジンに好まれます。

そして、ソーシャルメディアが一般化したこの時代、「これは役に立つな〜」と思ってもらえた記事は、たくさんの人がシェアします。シェアされるってことはつまり、リンクを張られるってことです。そういう流れを作りやすいから、ブログは良いのです。

なので、ブログを書くことがイコール、いわゆる「SEO対策」なのか?と問われれば、ある意味そうとも言えます。実際に、ブログを書くことで検索順位を上げることはできます。

では……さっそくブログ、やりますか?
そうなると最終的に、問題は「いかに書くか」に移ります

月に1,2度でもブログを更新するぞ!って決めただけでも、考えなければならないことが結構たくさんあります。ブログを更新する時間をどのように確保するか?誰が担当するのか?文章力は大丈夫なのか?そもそも、自分(自社)しか書けない魅力的な内容って一体、何なのか?

ほら。これはもはや、検索エンジンへの対策ではないですよね。人間に対する施策ですよね。そして先に述べたように、小手先のテクニックもほとんど効かない。冒頭で書いた「もはやSEOなんて存在しない」とは、そういう意味なんですよ

人間の誰かのことを思って、ていねいにコンテンツを作るべし。それが、イマドキのSEO事情です。

TODOリスト

では最後に、検索エンジンに好かれるための具体的な行動をあげてみます。基本的にはとても地味な施策ばかりですが、どれも大切なことです。ここで詳しいことを書くと長くなるので別の記事に譲りますが、気が向いたらそちらも読んでいただけたら嬉しいです。

  • 誰かの役に立つノウハウをたっぷり含んだブログを持って、更新を続ける。
  • HTMLのタグをちゃんとする。端々までちゃんとする。
  • 閲覧者はどのような単語で検索するのかを知り、それに合った記事の書き方をする。
  • 各種ソーシャルメディアのアカウントを取って、記事が公開されるたびに全部に通知する。

加えてお金があるならば:

  • リスティング広告を買う

SEOは、時間と労力がかかります。「これをやったら、速攻で順位が上がる!」なんて都合のいいテクニックはありません。

繰り返しになりますが、考えるべきことは「どうやって良いコンテンツを作るか?」です。文章力を磨くこと、更新を確実に行うこと。あるいはそれらのスキルのある人を連れてくるための予算の確保。それらこそがSEOの本質と言えるのかもしれません。

著者

松尾 奈央

Factory70代表/イラストレーター/ウェブディレクター。西宮市出身(広田小)。西宮流さんとは、ウェブサイト制作やデザインなどいろんなお仕事をお手伝いさせていただいている間柄です。

ウェブサイト: http://factory70.biz

西宮流の最新情報はこちら

西宮流の更新情報は各種SNSでお知らせしています。SNSをフォローしたり、RSSリーダーに登録しておくと、わざわざブログを見に来なくても最新情報が受け取れますよ。お好きな方法でチェックしてくださいね!

ウェブに関するご質問、募集中です!

読者のみなさまへ…ウェブサイトの制作や運営について、どんなことが知りたいですか?ぜひお聞かせください。
ウェブに関するご質問や「こんなことが知りたいんだけど」と思われていることを、下のフォームからメッセージくださいね。記事をもって回答させていただきます(※回答を必ずお約束するものではありません。何卒ご了承ください)

*の項目は必ずご記入ください。